多年草 北海道〜九州の草地に普通に生える。密に叢生し、匐枝は出さない。基部の鞘は褐色でやや光沢があり、古くなると繊維に分解する。葉は有花茎とほぼ同長で、幅2〜3mm。有花茎は高さ15〜50cm。頂小穂は雄性で、多数の花をつけ棍棒状、長さ1〜2cm。側小穂は2〜3個で雌性、たがいに接近してつき、多数花を密生し、長さ1〜2cm、幅3〜4mm。苞はほとんど無鞘、葉身は花序と同長またはやや長い。根際に雌小穂をつけることはほとんどない。雌鱗片に長い芒がある。果胞には不明瞭な脈があり、長さ2.5〜3mm、まばらに毛がある。柱頭は3岐。果期は4〜5月。(日本のスゲ) 雄鱗片は長さ4〜5mm、半透明、光沢があり、短い芒がある。(岡山県スゲ属植物図譜) 学名は、Carex leucochlora カヤツリグサ科スゲ属ヌカスゲ節 よく似たメアオスゲは稈は高さ5〜20cm。最下の雌小穂が根際に根生状につく。苞は短いが明らかな鞘がある。雄鱗片に長い芒がある。ノゲヌカスゲは雄小穂が線形で雌小穂に隠れている。 |
▼2015年5月21日 玉湯 | ▼雄小穂は棍棒状で小さい。 | ▼上部の苞は長さ0.5〜1.2cm。下部の苞は約4.5cm。 |
▼雄小穂は長さ約9mm。 | ▼雄鱗片は長さ約3.5mm。 | |
▼雄鱗片の芒が目立たない。 | ▼雌小穂は長さ1〜1.5cm。 | |
▼上部の苞の鞘は長さ約1.2mm。 | ▼雌鱗片は果胞より長く芒がある。 | ▼雌鱗片は長さ約3.5mm、果胞は約2.5mm。 |
▼果胞は長さ約2.5mm。 | ▼柱頭は3岐し、果胞に短毛が散生する。 | |
▼果胞の口部は2小歯がある。 | ▼果実は果胞に密に包まれる。 | ▼果実は長さ約1.5mm、盤状付属体がある。 |
▼花茎は長さ約20cm。 | ||
▼2014年5月1日 玉湯 | ▼雄小穂は棍棒状、雌小穂と同長。 | |
▼雄鱗片に芒があるとされるが。 | ▼雌鱗片は長い芒がある。 | ▼雌小穂は長さ約2cm。 |
▼雌鱗片は果胞より長い。 | ▼果胞は長さ約2mm。 | |
▼柱頭は3岐する。 | ▼果胞にはまばらに短毛がある。 | ▼果胞の口部は2歯がある。 |
▼果実は果胞に密着する。 | ▼果実は長さ約1.5mm、頂に付属体が残る。 | ▼花茎は長さ約35cm。 |
▼2014年4月26日 宍道 | ▼雄小穂は棍棒状で短い。 | ▼雌鱗片は長い芒がある。 |
▼雄小穂、雌小穂は長さ約1cm。 | ||
▼雄鱗片に芒があるが目立たない。 | ▼雌鱗片の芒は長く、柱頭は3裂する。 | |
▼果胞は長さ約2.5mm、雌鱗片は約4mm。 | ||
▼果胞にはまばらに短毛がある。 | ▼果胞の口部は2歯がある。 | ▼果実は長さ約1.5mm、付属体がつく。 |
▼苞鞘は短く、約1〜1.5mm。 | ||
▼花茎は長さ約18cm。 | ||