1年草 北アメリカ原産。明治初期に渡来したが、定着したのは昭和になってから。現在では各地で雑草化し、夏から秋にかけての花粉症の原因のひとつになっている。茎にはふつう軟毛があり、高さ0.3〜1mになる。葉はやわらかく、下部では対生、上部では互生し、2回羽状に深裂する。雄頭花は直径3〜4mmで、細長い総状花序につく。雌頭花は雄花序の基部の葉腋に2〜3個集まるが、ほとんど目立たない。雌頭花の総苞は果期には長さ3〜5mmになり、先端はとがり、そのまわりを約6個の小突起が囲んでいる。花期は7〜10月。(野に咲く花) 学名は、Ambrosia artemisiifolia キク科ブタクサ属 「中国植物物種信息数据庫」に「痩果倒卵形、無毛、藏於堅硬的総苞中。」とある。 似た仲間に葉が掌状に裂けるオオブタクサがある。ブタクサの雌頭花は、総苞に包まれた雌しべのみの1小花からなる。 |
▼2012年9月12日 八雲 | ▼雄花序の下部の葉腋に雌花序がつく。 | ▼雄花 |
▼雄花を下から。 | ▼葉腋に雌花序がつく。 | ▼雌しべの柱頭が伸びている。 |
▼葉腋についた雌花序 | ▼に包まれた雌花。 | |
▼葉は2回羽状に深裂する。 | ||
▼2009年9月5日 玉湯 | ▼雄花序を下から見上げた。 | ▼雄花序の下の苞葉内に雌花がつく。 |
▼雌花。2岐した雌しべが見える。 | ||
▼2005年9月25日 雄花 玉湯 | ▼雄花序の下の苞葉内に雌花がつく。 | |
▼2012年8月30日 蕾 玉湯 | ||
▼小さなものは葉が対生する。 | ▼大きな株の上部の葉は互生している。 | |
▼2015年10月29日 果実 八雲 | ▼果実は偽果、苞葉に包まれている。 | |
▼果実は硬化した総苞に包まれた偽果。 | ▼偽果は長さ約3.5mm。中央に花柱が残り、周囲に6〜8個の突起がある。 | |
▼周囲の突起の拡大。 | ▼偽果の縦断面。 | ▼硬化した総苞が果実を包んでいる。 |
▼総苞の一部をはずすと果実がある。 | ▼総苞の中の果実、先端に突起があり、長さ約2.5mm。 | |
▼2012年10月29日 果実 玉湯 | ▼果実は偽果、苞葉に包まれている。 | |
▼偽果は長さ約3mm。 | ▼先端は花柱が残って尖り、数個の突起がある。 | |
▼縦断面。中に1個の果実がある。 | ▼果実は黒色で、長さ約2mm。 | |
▼長さ約2.5mm。 | ||
▼偽果は雄果穂の基部の葉腋につく。 | ||
▼2011年11月26日 果実は偽果 玉湯 | ||
▼2012年6月18日 東忌部 | ||
▼2007年7月7日 東持田 | ▼下部の葉は対生する。 | |
▼上部の葉は互生する。 | ||
▼2003年9月11日 蕾 東出雲 | ||