1年生寄生植物 日本全土の海岸や河原の砂地に生える。キク科のヨモギ属、とくにカワラヨモギに寄生することが多い。全体に軟毛が多い。茎は黄褐色で太く、直立して高さ10〜25cmになり、鱗片状に退化した葉がつく。茎の上部に淡紫色の花が穂状に多数つく。花冠は唇形で長さ約2cm。上唇は先端がへこみ、下唇は3裂する。縁が波打つのが特徴。柱頭は先端がふくらんで横に広がり、中央部はへこむ。萼は膜質で2裂し、裂片はさらに2裂する。花期は5〜7月。(野に咲く花) 学名は、Orobanche coerulescens ハマウツボ科ハマウツボ属 |
▼2014年6月30日 島根 | ▼花冠に毛が多い。下唇は3裂する。 | |
▼花は長さ約1.8cm。 | ||
▼柱頭は2個の球形。 | ▼葉は退化した鱗片葉。 | |
カワラヨモギに寄生している。 | ||
▼2014年9月14日 果実 島根 | ▼枯れた花冠が残っている。 | |
▼果実は長さ約6mm。 | ▼微細な種子が多数入っている。 | ▼種子は長さ0.25〜0.3mm。 |
▼種子の表面には変形な網目状の凹みがある。 | ||