ハリヒジキ(針鹿尾菜)

1年草
本州(北端)、北海道に分布。花被は果時に横に明らかにより広い翼がある。花期は7〜10月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Salsola tragus
ヒユ科オカヒジキ属
オカヒジキは葉や茎は無毛、花被片が翼状に広がらないか広がりが小さい。
国立環境研究所の日本の外来種全種リストにはノハラヒジキ (Salsola kali var. kali)、ホソバオカヒジキ(Salsola kali var. tenuifolia)、ハリヒジキ(Salsola ruthenica)の3種があがっている。YListではノハラヒジキ、ホソバオカヒジキともハリヒジキ(Salsola tragusSalsola ruthenica)の別名としている。



 松江市の海岸砂浜には、普通のオカヒジキにまじって、中国植物誌画像のNo.7(オカヒジキ S. komarovii)の果実の画像と違うものがあり、果実を包む花被が翼状に大きく広がる様子から、ハリヒジキに似ていると思われるが、画像検索からは果実の円周に広い翼があり、違和感もある。「日本の野生植物」には茎や葉に毛があるものが多いとあるが、毛がないようだ。オカヒジキの種内に翼が広がるものがあるのかもしれない。

▼2012年9月6日 美保関▼黄色い葯をつけた雄しべ5個が目立つ。

ハリヒジキ花

ハリヒジキ花

ハリヒジキ花

▼果実は小苞に挟まれ、花被に包まれている。▼2個の小苞の間に、横に広がり翼となった花被に包まれた果実がある。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

▼小苞を取り除き、花被に包まれた果実。▼花被に包まれていた果実。▼花被を取り除いた果実。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ

ハリヒジキ




▼2012年9月2日 果実 鹿島▼花被が翼状に広がっている。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ

ハリヒジキ

ハリヒジキ

▼2012年10月6日 果実 鹿島▼花被片が翼状に広がり、直径は約5mm。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

▼花被を除くと果実が1個ある。▼果実は直径約2mm、上部に花柱が宿存する。▼種皮を除くと胚がある。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ胚

▼らせん状の胚(一部壊れた)。

ハリヒジキ胚

ハリヒジキ

ハリヒジキ

▼2013年10月28日 果実 鹿島▼花被片が翼状に広がる。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

▼小苞の間に花被に包まれた果実がある。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

▼小苞の間から果実が取れやすい。▼花被が翼状に広がり、直径約4mm。▼花被に包まれた果実の裏側。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

▼花被を除いた果実の側面、未熟なのか?。▼果実の上面。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ葉

ハリヒジキ果序

ハリヒジキ

ハリヒジキ

▼2012年10月21日 果実 美保関▼小苞が尖った三角形となり残る。花被片は硬くなって翼状に広がる。

ハリヒジキ果序

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

▼小苞を含んだ直径は約8mm。▼小苞を除くと長さ約3mmの花被に包まれた果実がある。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ果実

▼花被を除いた果実。▼種子の中にらせん状の胚がある。▼尖った小苞が刺々しい。

ハリヒジキ果実

ハリヒジキ種子

ハリヒジキ苞

ハリヒジキ

▼2004年11月6日 果実 鹿島

ハリヒジキ

ハリヒジキ

ハリヒジキ

ハリヒジキ

▼2004年11月20日 花後 美保関

ハリヒジキ

ハリヒジキ



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