ヒメシロアサザ(姫白浅沙)

多年性、一年生
本州〜沖縄の湖沼やため池、水田などに生える浮葉植物。根茎から葉柄状の細長い茎が伸び、水面近くの節から1〜2枚の浮葉が展開する。葉は円心形〜卵心形、ガガブタより小型で長さ2〜6cm、幅2〜4cm。葉の表面に紫褐色の斑状模様があることが多い。花は白色、径8mmほどで、花弁の内側には毛がなく縁だけに毛がある。開花せずに自家受粉する閉鎖かも多い。結実はたいへん良い。果実は長楕円形、長さ3〜5mm、中にはたくさんの種子がつまっている。本種には不完全な殖芽または根茎で越冬する多年草の集団と、種子で越冬する水田の一年草の集団の存在が知られている。花期は7〜9月。(日本の水草)
学名は、Nymphoides coreana
ミツガシワ科アサザ属
 よく似たガガブタは花の内側全面に白毛が密生する。



 「島根県松江市で発見されたヒメシロアサザ」(水草研究会会報)に、「(1999年)8月31日に、このヒメシロアサザを島根県松江市内の水田で発見したので、・・・略・・・今回のヒメシロアサザの自生地は日本における新産地である可能性が高い。」とある。県レッドデータブックによるとその後2箇所(中洲、江島)で確認されているようで、今回の自生地の確認は距離の離れた地域になり、松江市での4箇所目の確認となるようだ。
▼2018年9月27日▼花冠の縁や中央に白長毛がある。

ヒメシロアサザ花

ヒメシロアサザ花

ヒメシロアサザ花

▼花は直径約7mm。

ヒメシロアサザ花

ヒメシロアサザ花

ヒメシロアサザ花

▼花は節に束生する。▼果実はよく結実している。

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

▼果柄は長さ約1.5cm。▼果実は長さ約5mm。

ヒメシロアサザ果実

ヒメシロアサザ果実

ヒメシロアサザ果実

▼1果実に34個の種子があった。▼種子は長さ1.2〜1.3mm。▼種子の表面は平滑。

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

▼葉は長さ約4cm。▼葉の裏面。

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

▼葉の裏面に粒状の腺点がある。

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ




▼2019年9月4日

ヒメシロアサザ花

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

▼2018年10月24日

ヒメシロアサザ花

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

▼2019年8月3日

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ

▼2019年11月5日 果実

ヒメシロアサザ果実

ヒメシロアサザ果実

ヒメシロアサザ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑