落葉小高木 北海道〜四国の丘陵〜山地に生える。多雪地のやせた土地や崩壊地に多い。よく分枝し、高さ2〜7mになる。樹皮は黒褐色。なめらかで、横長または丸い皮目が多い。枝は暗灰褐色〜暗赤褐色。縦長の小さい皮目があり、若い時は毛が生える。葉は互生。葉身は長さ5〜10cm、幅2〜4cmの狭卵状披針形。先端は細長くとがり、基部は丸い。縁には細かい重鋸歯がある。側脈は20〜26対あり、表面でへこみ、裏面に隆起する。表面は無毛。裏面の脈上に伏毛がある。雌雄同株。葉の展開と同時に開花する。雄花序は無柄で長さ4〜6cm、枝先に1〜3個垂れ下がる。雌花序は雄花序より下方に3〜6個ずつつく。雌花序には柄がある。果実は堅果。果穂は長さ1.5〜2cmの楕円形で、垂れ下がる。10〜11月に成熟する。果鱗は長さ4〜4.5mmの扇形で黒褐色。堅果は長さ2〜3mmの長楕円形で、頂部に花柱が残り、両側に翼がある。翼の幅は果実本体とほぼ同じ。花期は3〜5月。 冬芽は長さ6〜12mmの紡錘形。芽鱗は赤褐色で光沢があり、3〜4個。葉痕は三角形。(樹に咲く花) 学名は、Ainus pendula カバノキ科ハンノキ属 |
▼2015年4月8日 東出雲 | ▼雄花序より下に雌花序がつく。 | ▼雄花序、雌花序、葉の順につく。 |
▼雄花序は長さ約7.5cm。 | ▼雄花序、雌花序、葉の順につく。 | |
▼まだ開いていない葯。 | ▼横から見た雄花。 | ▼葯が開いて花粉が出る。 |
▼雌花序は総状に数個つく。 | ▼雌花序は毛のある柄につく。 | ▼雌花序は長さ約4mm。 |
▼鱗片の間に柱頭が見えている。 | ▼鱗片内側に2個の2岐した柱頭がある。 | ▼鱗片を除いた。 |
▼2012年4月6日 東出雲 | ▼雄花序より下に雌花序がつく。 | ▼雄花序、雌花序、葉の順につく。 |
▼雌花序 | ||
▼雌しべの柱頭が見える。 | ▼雄花序 | ▼雄花 |
▼去年の果穂 | ||
▼2011年3月19日 雄花 東出雲 | ▼雄花、下部に葉芽か雌花 | ▼冬芽 |
▼昨年の果穂 | ||
▼果実 先端に花柱が残り、周りに翼がある。 | ||
▼2013年9月26日 果穂 東出雲 | ▼果穂は長さ約1cm、果鱗の間に果実がある。 | |
▼果鱗は長さ約4mm。 | ▼果実は花柱が残り、両側に翼がある。 | ▼果実は長さ約2.2mm。 |
▼雄花の花芽。 | ▼葉は長さ約10cm、側脈が24対ある。 | |
▼2012年8月12日 果穂 東出雲 | ||
▼去年の果穂 | ||
▼葉は細長く、長さ約11cm。側脈は26対。 | ||
▼裏面の脈上に毛がある。 | ▼本年枝には毛があり、縦長の皮目がある。 | |
▼2010年8月18日 果穂 東出雲 | ||
▼2018年10月28日 果穂 東出雲 | ||
▼2004年7月19日 果穂 東出雲 | ||
▼2003年6月15日 果穂 東出雲 | ||
▼2014年10月23日 東出雲 | ▼本年枝は毛が多い。 | |
▼葉は長さ約15cm、葉脈が20対ある。 | ▼オオバヤシャブシ(上)との比較。 | |
▼オオバヤシャブシ(上)との比較。 | ||