1年草または多年草 北海道〜九州の山地の湿地に生える。植物体は叢生し、匍匐根茎はない。稈は高さ20〜60cm、幅1〜2mm、やや細くて円く、表面は平滑で濃緑色。基部の鞘は長く、膜質で、口部は斜切形。花序は側生し、少数の無柄の小穂からなり、頭状。苞葉の葉身は1枚、稈に続き、正面に浅い溝があり、長さ5〜10cm。小穂は卵形、長さ7〜15mm、幅5〜8mm、鈍頭、淡緑色。鱗片は広卵形、長さ3〜4mm、中央は緑色でその両側は帯褐色、円頭で微突端。そう果は広倒卵形、長さ幅ともに約2mm、横断面は扁3稜形、熟して黒褐色となり、不明瞭な横じわがある。刺針状花被片は5〜6個あり、そう果より短いかまたは少し長く、下向きにざらつく。柱頭は3個。果期は7〜10月。(岡山県カヤツリグサ科植物図譜) 学名は、Schoenoplectus hotarui カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属 よく似たイヌホタルイは小穂が長楕円形で先がとがる。柱頭が2個ある。 |
▼2017年9月4日 玉湯 | ▼小穂は茎頂に無柄でつく。 | ▼小穂は卵形で、長さ1〜1.2cm。 |
▼柱頭は3岐する。 | ▼果実は3稜形、長さ約2mm。 | |
▼表面に横しわがある。 | ▼小穂の上部に長い苞葉がある | ▼山際の放棄水田に生えている。 |
▼2014年9月27日 八雲 | ▼小穂は茎頂に無柄でつく。 | ▼茎の上部に長い苞葉がつく。 |
▼茎の上部の長い苞葉、長さ約13cm。 | ▼小穂が4個固まってついている。 | ▼小穂は卵形、長さ約7〜10mm。 |
▼鱗片は長さ約3.5mm。 | ▼柱頭は3岐し、果実は長さ約2mm。 | ▼刺針状花被片は6個、果実より少し長い。 |
▼茎は円筒形。 | ▼茎は長さ約28cm。 | |
▼川岸に生えている。 | ||
▼2015年8月11日 玉湯 | ▼小穂は茎頂に無柄で数個つく。 | ▼茎の上部に長い苞葉がつく。 |
▼小穂は長さ約7mmの卵形。 | ▼柱頭は3岐する。 | ▼果実は長さ約2mm。刺針状花被片が5個ある |
▼果実の裏面、刺針状花被片は合計6個ある。 | ▼刺針状花被片には逆向きの小刺がある。 | ▼柱頭はほとんどのものが3岐する。 |
▼まれに柱頭が2岐するものがある。 | ▼茎の上部に長い苞葉がある。長さ約13cm。 | ▼苞葉を含めて長さ約45cm。 |
▼山の溜池の湿地に生えている。 | ||
▼2014年9月2日 八雲 | ▼茎の上部につく苞は長さ約8cm。 | |
▼小穂は長さ7〜10mmの卵形。 | ▼鱗片は長さ約4mm。 | |
▼柱頭は3岐し、果実は長さ約2mm。 | ▼刺針状花被片は同長かやや長い。 | ▼裏面。刺針状花被片が表側の4個とで6個。 |
▼3岐する柱頭。 | ▼刺針状花被片には下向きの刺がある。 | |
▼茎は円筒形、直径約2mm。 | ▼茎は長さ約25cm。 | ▼川岸に生えている。 |