落葉低木 本州〜九州の山野の湿地に生える。高さ4mほどになる。樹皮は灰褐色。縦に浅く裂け、淡褐色の皮目が並ぶ。本年枝は赤褐色。はじめ褐色の伏毛におおわれるが、のち無毛。枝先は刺にならない。葉は互生。葉身は長さ6〜12cm、幅2.5〜5cmの長楕円形。先端は短くとがり、基部は円形または鈍形。ふちには浅い鋸歯がある。側脈は6〜10対で、裏面に隆起する。表面は無毛。裏面脈上にはじめ毛がある。葉柄は長さ5〜10mm。花は両性。枝の上部の葉腋に集散花序をだし、黄緑色の花をつける。花は直径5mmほど。花弁と萼片はそれぞれ5個。萼片は直立し、花弁は萼片より小さい。花柱は浅く3裂する。果実は核果。直径6mmの倒卵状球形。赤色から紫黒色に熟す。核は長さ4〜6mmの卵形。花期は6〜7月。 冬芽は、裸芽。褐色の伏毛に覆われる。葉痕は扁円形で隆起する。維管束痕は3個。側芽は小さくて目立たない。(樹に咲く花) 学名は、Frangula crenata クロウメモドキ科イソノキ属 |
▼2016年5月28日 宍道 | ▼花はほとんど開かない。 | ▼蕾は楕円形で先が尖る。 |
▼ネコノチチとの蕾の比較。 | ▼花は長さ約5mm、直径3mm。 | ▼萼の中に小さな花弁がある。 |
▼花の縦断面。 | ▼雌しべの柱頭は3裂する。 | |
▼葉の先端は短く尖る。 | ▼葉は長さ約10cm。 | ▼表面に短毛がある。 |
▼小さく浅い鋸歯がある。 | ▼裏面に短毛が多い。 | |
▼コクサギ型葉序(2個の葉が片側に並ぶ。) | ||
▼2011年6月9日 東忌部 | ▼花は直径約5mm。 | |
▼小さく浅い鋸歯がある。 | ||
▼2008年6月15日 東忌部 | ▼側脈が葉縁に沿うように曲がる。 | |
▼葉はコクサギ型葉序となる。 | ||
▼2009年6月14日 蕾 宍道 | ▼側脈が葉縁に沿うように曲がる。 | |
▼2011年7月28日 果実 八雲 | ||
▼小さく浅い鋸歯がある。 | ||
▼2009年8月22日 果実 大東大平山 | ||
▼2008年8月9日 果実 東忌部 | ||
▼2007年11月10日 東忌部 | ▼葉脈は裏面に隆起する。 | ▼この木は幼木のためか葉柄が2cmと長い。 |
▼裏面は脈上に毛が多い。 | ▼鋸歯は細かく、葉脈は縁に沿って曲がる。 | |
▼若い枝には毛がある。 | ||
▼高さ2mくらいの幼木。 | ||
▼2011年5月14日 若葉 高さ2mほどの幼木 玉湯 | ▼側脈の先端が葉縁を縁取るように見える。 | |
▼先端は短く尖り、鋸歯は小さく浅い。 | ▼冬芽は、褐色の伏毛に覆われる。 | |
▼葉柄基部に線形の托葉がある。 | ||
▼2009年11月23日 高さ1mほどの幼木 宍道 | ▼先端は短く尖る。 | |
▼裏面脈状に毛が多い。 | ▼側脈は縁に沿って曲がる。 | ▼冬芽は裸芽で毛に覆われる。 |
▼冬芽の両側に托葉が見える。 | ▼葉痕は扁円形で隆起し、本年枝は伏毛に覆われる。 | |