カワヂシャ(川萵苣)

  越年草
 本州・四国・九州・琉球の溝の縁や田に生える。茎は直立または斜上して高さ10〜100cm、葉とともに無毛である。葉は狭卵形または長楕円状狭卵形で先はややとがり、基部は円形で柄がなく茎をやや包み、縁にはややとがる鋸歯があり、長さ2.5〜8cm、幅0.5〜2.5cm。葉腋に長さ5〜15cm、幅1〜1.5cmの細い花序を出し、50〜120個の花をつける。花柄は長さ3〜5mm、腺毛を散生し、果期にまっすぐに斜上する。萼裂片は狭卵形でとがる。花冠は白色から白紫色で淡紫色の脈があり、皿状に広く開き、径4〜6mm。さく果は球形で先がわずかにへこみ、長さ幅とも2.5〜3.2mm、先端に長さ1〜1.5mmの花柱がある。種子は板状の楕円形で長さ0.5mm、幅0.4mm。 花期は5〜6月。(日本の野生植物)
学名は、Veronica undulata
オオバコ科クワガタソウ属
 よく似た帰化種のオオカワヂシャは花冠の筋が濃く、葉の鋸歯が不明瞭。



▼2020年5月14日 殿▼花冠の筋は薄い。

カワヂシャ花

カワヂシャ花

カワヂシャ花

▼花は直径約5mm。▼雄しべが2本ある。▼葉は対生する。

カワヂシャ花

カワヂシャ花

カワヂシャ花

▼葉の縁に明瞭な鋸歯がある。▼葉は長さ約6cm、1cm。▼葉は対生する。

カワヂシャ

カワヂシャ

カワヂシャ

▼葉は無柄で基部はやや茎を抱く。

カワヂシャ

カワヂシャ

カワヂシャ

カワヂシャ




▼2020年6月2日 若い果実 殿▼柱頭は萼からとび出ない。

カワヂシャ果実

カワヂシャ果実

カワヂシャ果実

▼果実は長さ約3mm、残存花柱は約1mm。▼果皮を除くと多数の種子がある。

カワヂシャ果実

カワヂシャ果実

カワヂシャ果実

▼若い種子は長さ0.6〜0.7mm。

カワヂシャ種子

カワヂシャ

▼2020年5月23日 若い果実 殿▼柱頭は萼からとび出ない。

カワヂシャ果実

カワヂシャ果実

カワヂシャ果実

▼虫えい(カワヂシャツボミタマフシ)▼直径約5mm。

カワヂシャ虫えい

カワヂシャ虫えい

カワヂシャ

▼幼虫がいた。
カワヂシャ
▼2023年3月20日 殿

カワヂシャ

カワヂシャ

カワヂシャ



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