カワラハハコ(河原母子)

多年草
北海道〜九州の河原に生える。茎は下部からよく枝分かれして、こんもりとまるい株をつくり、高さ30〜50cmになる。地下茎をのばしてふえるので、群生することが多い。全体に細い毛が多く、白っぽく見える。葉は長さ3〜6cm、幅1〜2mmの細長い線形で、縁は裏面に巻く。裏面には白い綿毛が密生する。枝先に小さな頭花を多数つける。総苞は長さ約5mmの球形で、総苞片は5〜6列に並び、白色の乾いた膜質で、光沢があり、下部は黄褐色を帯びる。雌雄異株。雄株には筒状の両性花が集まった頭花がつく。雌株の頭花はふちに糸状の雌花が多数あり、中心部に筒状の両性花が少し混じる。両性花は結実しない。そう果は長楕円形。花期は8〜10月。(野に咲く花)
学名は、Anaphalis margaritacea ssp. yedoensis
キク科ヤマハハコ属
よく似た花に山に咲くホソバノヤマハハコがあり、葉の幅が2〜6mm。



▼2017年10月9日 雄株 大井▼雄株には両性花のみがある。▼頭花は直径約8mm。

カワラハハコ花

カワラハハコ花

カワラハハコ花

▼総苞片は5〜6列に並ぶ。▼総苞片を除いた筒状花。▼筒状花は長さ約4mm。

カワラハハコ花

カワラハハコ

カワラハハコ

▼筒状花は5裂する。▼筒状花の基部、子房が発達しない。

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ





▼2016年10月22日  雌株 大東

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

▼雌花の頭花は長さ約5mm。

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ頭花

▼雌花は子房を含めて長さ約6mm。▼冠毛は長さ約4mm。

カワラハハコ筒状花

カワラハハコ筒状花

カワラハハコ筒状花

▼柱頭が2岐し、花冠は糸状に裂ける。▼子房は長さ約0.7mm。▼葉は細い。

カワラハハコ柱頭

カワラハハコ子房

カワラハハコ葉

▼茎は綿毛が密生する。

カワラハハコ茎

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

▼2016年9月15日 蕾 大東

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

▼葉は長さ約4cm。

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

▼葉は幅約1.5mm。綿毛がある。▼葉の裏面は白い。▼白い綿毛が密生し、縁が裏面に巻く。

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

▼葉の横断面。

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

▼茎は綿毛が密生し白色。

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ


▼2014年10月1日 雌株 大井▼中心部に両性花、周囲に雌花がある。

カワラハハコ雌花

カワラハハコ雌花

カワラハハコ雌花

▼雌花(上)、両性花(下)▼雌花の雌しべ。▼筒状の両性花。

カワラハハコ雌花

カワラハハコ雌花

カワラハハコ雌花

▼雄株。▼筒状の両性花のみがある。

カワラハハコ雄花

カワラハハコ雄花

カワラハハコ雄花

▼筒状の両性花は5裂する。▼両性花の先端、葯筒が伸びている。

カワラハハコ雄花

カワラハハコ雄花

カワラハハコ雄花

▼葯筒の中に雌しべがある。

カワラハハコ雄花

カワラハハコ

▼2010年9月29日 雌株 大井

カワラハハコ花

カワラハハコ花

カワラハハコ花

カワラハハコ花序

▼雄株

カワラハハコ花

カワラハハコ花

カワラハハコ花

カワラハハコ葉

カワラハハコ

カワラハハコ

▼2009年10月3日 雄株 大井▼白い花弁に見えるのは総苞片。

カワラハハコ花

カワラハハコ花

カワラハハコ花

カワラハハコ葉

カワラハハコ葉

カワラハハコ茎

カワラハハコ

▼2013年11月16日 冠毛 雄株 大井▼総苞片が花弁のように見える。

カワラハハコ花後

カワラハハコ花後

カワラハハコ花後

▼枯れた筒状花と冠毛。

カワラハハコ花後

カワラハハコ花後

カワラハハコ花後

▼枯れた筒状花は長さ約3.5mm、冠毛も同長。▼雄株の筒状花は不稔、果実はできない。▼冠毛には上向きの刺がある。

カワラハハコ筒状花冠毛

カワラハハコ

カワラハハコ冠毛

▼花が終り、総苞片だけが残っている。

カワラハハコ総苞片

カワラハハコ

カワラハハコ

▼2011年6月4日 大井

カワラハハコ

カワラハハコ

カワラハハコ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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