落葉高木 近畿地方西部・中国地方・隠岐・徳島県・壱岐・対馬に分布する。高さ4〜10m、ときに15mになる。若枝には軟毛が密生するが、じきに無毛になる。托葉は線状披針形で、長さ6〜12mm、軟毛がやや密に生える。葉柄は長さ2〜3cm、開出するビロード状の毛が密生する。葉身は卵円形、しばしば5片に深く裂け、先は短くとがり、基部は浅心形、長さ8〜15cm、幅7〜14cm、縁にやや先のとがる広三角形の低い鋸歯があり、表面は微小な毛状突起が多数あり、裏面は脈上に開出する毛がやや密に生える。新枝の下部の鱗片葉や葉の脇から1個ずつの短い円筒形の尾状花序を伸ばす。雌雄異株。雄花序の柄は長さ1cmほどで軟毛が生え、雄花序は長さ約2cm、幅約5mm、短い柄があるか無柄の雄花が多数つく。雄花の花被片は卵形で先がとがり、背面に軟毛がやや密に生える。雌花序の柄は長さ0.5〜1cm、雌花序は長さ1〜3cm、幅約5mm、多数の無柄の雌花がつく。雌花の花被片は円形で縁に軟毛がある。花柱は長さ約2mm、深く2裂し、長さ0.3〜0.5mmの柄がある。複合果は円柱形で、長さ1〜2cm、黒紫色に熟す。花期は5月。(日本の野生植物) 学名は、Morus cathayana クワ科クワ属 |
▼2019年5月12日 雌花序 島根 | ▼雌花序には多数の雌花がつく。 | |
▼花柱は2裂する。 | ▼花被片の縁に軟毛がある。 | |
▼雌花序は長さ約2cm。 | ▼1個の雌花、花被片は長さ約3mm。 | |
▼2019年7月2日 果実 島根 | ||
▼果序は長さ約2cm。 | ▼多数の果実が無柄でつく。 | |
▼1個の果実、花被に包まれている。 | ▼一部花被片を除く、花被片に包まれた果実 | ▼果実は長さ1.5〜1.9mm。 |
▼既に、ほとんど果実が落ちていた。 | ||
▼2018年8月18日 島根 | ▼葉身は長さ約15cm、ほぼ円形。 | ▼葉脈に短毛がある。 |
▼裏面の葉脈に縮れた毛が密生する。 | ▼葉柄には毛が密生する。 | |
▼2012年7月21日 島根 | ▼鋸歯は円く、先端に微突起がある。 | |
▼葉身は長さ約15cm、先は短く尖り基部は心形。 | ||
▼裏面葉脈に軟毛が密生する。 | ▼葉柄に毛が多い。 | ▼新枝には毛が多い。 |