コゴメギク(小米菊)

1年草
熱帯アメリカ原産。大正時代に入り、今は全国に分布する。ハキダメギクにそっくりである。ルーペを用いて花を比べてみると、コゴメギクには舌状花に冠毛がない、筒状花の冠毛は先が尖らず、ふさ状に裂けて、両側の毛は長いことで見分けられる。一般にコゴメギクの方がやせ型で茎はのびてねていることが多い。全体に毛が少なく、葉は小さく、鋸歯は低いのが普通である。種子繁殖する。花期は夏〜秋。(日本帰化植物写真図鑑)
 舌状花の冠毛は小さく目立たない。(福井市自然博物館
学名は、Galinsoga parviflora
キク科コゴメギク属



▼2016年12月19日 宍道▼5個の小さな舌状花が間隔を空けてつく。

コゴメギク花

コゴメギク花

コゴメギク花

▼頭花は直径約5mm。▼小さな舌状花が5個、多数の筒状花がある。▼花柄には腺毛が密生する。

コゴメギク頭花

コゴメギク頭花

コゴメギク花柄

▼総苞片は縁に毛があるのみで無毛。▼花床のそれぞれの花の間に鱗片がある。

コゴメギク総苞

コゴメギク総苞

コゴメギク鱗片

▼こぼれる果実。舌状花(上)、筒状花(下)▼筒状花には冠毛がある。(乾燥品)

コゴメギク果実

コゴメギク花

コゴメギク筒状花

▼舌状花の花弁は長さ約1.3mm。▼舌状花の子房。▼舌状花には冠毛がない。

コゴメギク舌状花

コゴメギク舌状花

コゴメギク舌状花

▼筒状花の果実と冠毛。▼冠毛は長さ約1mm、房状で先は尖らない。

コゴメギク舌状花

コゴメギク果実

コゴメギク果実

▼果実は長さ約1.2mm、上向きの毛がある。▼下部の葉は卵形。

コゴメギク果実

コゴメギク葉

コゴメギク葉

▼葉は長さ約3.5cm。▼葉の裏面脈上に毛がある。▼茎には開出毛がある。

コゴメギク葉裏面

コゴメギク葉裏面

コゴメギク茎

コゴメギク

コゴメギク

コゴメギク

▼ハキダメギクとの比較

コゴメギク




▼2009年8月15日 佐草▼舌状花が小さく、花柄に腺毛が多い。

コゴメギク花

コゴメギク花

コゴメギク花

▼舌状花の冠毛が小さく短い。▼舌状花の冠毛は長さ0.5mm未満。▼筒状花の冠毛。

コゴメギク舌状花

コゴメギク舌状花

コゴメギク筒状花

▼筒状花の冠毛は長さ約1mm。▼筒状花の冠毛の先は尖らない。

コゴメギク筒状花

コゴメギク筒状花

コゴメギク葉

▼葉の鋸歯は低い。

コゴメギク葉

コゴメギク葉裏面

コゴメギク花序

▼茎には毛が少ない。

コゴメギク茎

コゴメギク

コゴメギク

コゴメギク

コゴメギク

コゴメギク

▼舌状花。冠毛が小さく短い。

コゴメギク

コゴメギク

コゴメギク



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