落葉小高木 東海地方以西〜九州の林縁などの荒れ地に生える。カラスザンショウとイヌザンショウの中間の形で、両者の雑種と考えられている。高さ4〜6m。若枝は無毛。枝には下部が太くて平たい、長さ5〜8mmのとげがある。葉は互生し、長さ10〜20cm、11〜23枚の小葉からなる。小葉は披針形、長さ3〜6cm、幅1〜1.5cm、先は細くとがって先端は浅く2裂し、基部はややゆがんだ鈍形、縁には細かな鋸歯があり、両面無毛、裏面はやや白みをおび油点がある。枝先に散房花序を伸ばし多くの花をつける。雌雄異株。萼は皿形で5裂し、裂片は広卵円形で長さ約0.5mm。花弁は白色、卵状長楕円形で長さ約2mm。果実は3個の分果に分かれ、分果は扁球形で長さ約5mm。種子は楕円状球形で長さ約4mm、黒色でつやがある。花期は8月。(日本の野生植物) 学名は、Zanthoxylum fauriei ミカン科サンショウ属 イヌザンショウの葉は長さ5〜15cm、小葉は長さ1〜4cmとされる。 検索表(日本の野生植物) C D 小葉は披針形または披針形状長楕円形。長さ4〜15cm、幅1.5〜4cm。刺は長さ2〜5mm。 ・・・・・・ カラスザンショウ D 小葉は披針形、長さ3〜6cm。幅1〜1.5cm。刺は長さ5〜8mm。 ・・・・・・ コカラスザンショウ C 小葉は長さ1〜4cm、幅0.5〜1.3cm、刺は長さ4〜10mm。 ・・・・・・ イヌザンショウ |
詳細が不明ですが、葉の長さが約30cmあるので、コカラスザンショウとしました。 | ||
▼2012年8月22日 雌花(雌株) 玉湯 | ▼花弁は5個、子房は3個。 | |
▼若い果実。 | ||
▼葉は葉柄を含めて長さ20〜30cmある。 | ||
▼小葉は長さ約7cm、幅約2.5cm。 | ||
▼2011年7月28日 蕾 玉湯 | ▼葉は長さ約28cm。 | |
▼小葉は長さ約7cm。 | ||
▼2018年11月6日 果実 玉湯 | ▼果実の基本は3分果。 | |
▼種子が落ちた3分果の果皮。 | 果皮の裏面。 | |
▼種子は黒色で艶があり、長さ約4mm。 | ||
▼葉は葉柄を含めて長さ約20cm。 | ▼小葉は小葉柄を含めて長さ約7cm。 | ▼葉の裏面に油点がある。 |
▼2013年1月12日 果実 玉湯 | ||
▼果実は長さ約5mm。 | ▼果皮の拡大。 | |
▼種子は長さ約4mm。 | ▼種子の表面の拡大。 | |
▼冬芽。 | ||
詳細が不明ですが、葉の長さが約22cm、小葉が小葉柄を含めて長さ約7cmあるので、コカラスザンショウとしました。 | ||
▼2012年8月26日 雄花(雄株) 東出雲 | ▼花弁、雄しべとも5個。 | |
▼花弁の基部に小さな萼がある。 | ||
▼花の裏側から見た萼。 | ▼葉は長さ約22cm。 | |
▼小葉は小葉柄を含めて長さ約7cm。 | ▼枝につく刺。 | |
▼幹につく刺。 | ||