常緑低木 本州〜沖縄の海岸、沿海地の林縁、崖のふちなどに生える。枝をつる状にのばし、高さ2〜4mほどになる。樹皮は暗褐色または灰褐色。枝はやや太く、稜があり、淡褐色の鱗状毛に褐色の鱗状毛がまじる。枝や葉腋に刺はない。葉は互生。葉身は長さ5〜10cm、幅4〜6cmの広卵形。先端は急に狭くなって短くとがり、基部は丸い。質は厚くてかたく、ふちは波打つ。表面ははじめ銀色の鱗状毛があるが、次第に落ちて深緑色になり、光沢がある。裏面は銀白色。光沢のある鱗状毛が密生し、淡褐色、褐色の鱗状毛がまばらに混じる。葉柄は長さ1〜2.5cm、上面に溝があり、褐色の鱗状毛がある。葉腋に白色の花が1〜3個垂れ下がってつく。花の外面と花柄には銀白色の光沢のある鱗状毛が密生し、淡褐色の鱗状毛が混じる。萼筒は長さ4〜5mmの鐘形で、基部は急にくびれて子房につながる。花柄は長さ5〜10mm。果実は偽果。長さ1.5〜2cmの長楕円形で、3〜4月に熟す。表面には白い鱗状毛が密生して白っぽく見える。少し渋みがある。別名マルバグミ。花期は10〜11月。(樹に咲く花) 学名は、Elaeagnus macrophylla グミ科グミ属 オオバグミとナワシログミとの雑種にオオナワシログミが、ツルグミとの雑種にアカバグミがある。 |
▼2016年10月19日 島根 | ▼雌しべ1個、雄しべ4個。 | ▼萼筒は下部で急にくびれ子房へ続く。 |
▼萼片は長さ約5mm、萼筒4mm、子房3mm、花柄5mm。 | ▼萼片には鱗状毛が密生する。 | |
▼萼片の内側には毛がある。 | ||
▼子房の鱗状毛。 | ▼花柄の鱗状毛。 | |
▼葉身は長さ約7cm。 | ▼表面に鱗状毛が残っている。 | |
▼葉の裏面は鱗状毛で銀白色になる。 | ▼裏面、褐色の鱗状毛が混じる。 | |
▼葉柄の鱗状毛。 | ||
▼2011年10月19日 美保関 | ▼萼筒と萼裂片はほぼ同長。 | ▼萼筒は下部で急にくびれ子房へ続く。 |
▼葉表の落ち残った鱗状毛。 | ▼葉裏は鱗状毛が密生する。 | |
▼2005年10月30日 鹿島 | ||
▼葉の裏 | ||
▼2005年11月5日 島根 | ||
▼2011年4月29日 果実 島根 | ▼白色の鱗状毛が密生し白く見える。 | |
▼葉は広卵形、縁は波打つ。 | ||
▼葉の裏は鱗状毛が密生する。 | ||
▼2014年4月15日 果実 島根 | ▼果実(偽果)は長さ約1.7cm。 | |
▼偽果の表面には鱗状毛が密生する。 | ▼真の果実は1個あり、長さ約1.5cm。表面に8個の溝がある。 真の果実の横断面。 | |
▼真の果実の中の種子。 | ▼種子は長さ約12mm。 | ▼果皮の内側、綿状の毛が密生する。 |
▼古い葉の表面は鱗状毛が落ち光沢がある。 | ▼若い葉の表面は鱗状毛がある。 | |
▼葉の表面の鱗状毛。 | ▼裏面は鱗状毛が密生する。 | |
▼裏面に密生する鱗状毛。 | ||
▼つる状の枝の先には逆枝があり他物に引っ掛る。右が先端。 | ||
▼2007年3月10日 果実 島根 | ||
▼2004年2月1日 果実 島根 | ||
▼2014年11月24日 若い果実 美保関 | ▼偽果は長さ約1.3cm。 | |
▼偽果の縦断面、中に果実が1個ある。 | ▼偽果の表面、鱗状毛が密生する。 | ▼果柄にも鱗状毛が密生する。 |
▼2012年4月2日 鹿島 幼木の為か葉が大きく、葉身が長さ17cmある。 | ▼表面は鱗状毛の名残がある。 | |
▼葉裏は銀白色。 | ||
▼葉裏の密生する鱗状毛。 | ▼葉柄に溝がある。 | |
▼2012年6月1日 島根 | ▼シュートの逆枝が変化したものと思われる。 | |
▼若い葉の表面は銀白色の鱗状毛が多い。 | ||
▼葉の表面の鱗状毛。 | ▼裏面は銀白色。 | ▼白色の鱗状毛に褐色の鱗状毛が混じる。 |
2012年4月2日 芽吹き 島根 | ▼シュートに逆枝が変化した刺がある。 | |