ミツマタ(三叉・三椏)

落葉低木
中国〜ヒマラヤ原産。林内に野生化したものも多い。高さ2mほどになる。よく分枝して、半球形の樹形をつくる。樹皮は灰色で縦の筋がある。本年枝は必ず三つ又になってでる。黄褐色ではじめ伏毛がある。葉は互生。葉身は長さ5〜20cm、幅2〜5cmの長楕円形または披針形。先は鋭形、基部は長いくさび形。ふちは全縁。両面に絹毛があり、とくに裏面に多い。葉柄は長さ5〜10mm。葉の展開前に開花する。枝先の頭状花序に小さな花が30〜50個つく。花は両性で、花弁はなく、萼が目立つ。萼筒は長さ8〜15mm、先は4裂する。萼片の内面は鮮黄色、外面には絹毛が密生する。雄しべは8個で、4個が萼筒の口部から見える。果実は核果。6〜7月に熟し、緑色で有毛。萼筒が宿存して周りを包む。種子のように見えるのは堅い内果皮に包まれた核。核は紡錘形で長さ4〜5mm。中に種子が1個ある。花期は3〜4月。
 冬芽は裸芽で、銀白色の絹毛におおわれている。花芽は大きく、長い柄がある。はじめ総苞があるが、冬のうちに落ちてしまう。葉痕は円形または半円形、つきでて上を向く。維管束痕は1個。(樹に咲く花)
学名は、Edgeworthia chrysantha
ジンチョウゲ科ミツマタ属



▼2015年3月17日 鹿島▼花弁はなく長さ約1.3cm、萼裂片が黄色。▼長い雄しべ4本が見える。

ミツマタ花

ミツマタ花

ミツマタ花

▼萼筒入口に長い雄しべ4本、内部に短い雄しべ4本と雌しべがある。▼枝は3叉する。

ミツマタ花

ミツマタ花

ミツマタ

ミツマタ樹皮

ミツマタ

▼2014年3月17日 鹿島▼萼筒には白毛が密生する。

ミツマタ花

ミツマタ花

ミツマタ花

▼花序は直径約3.5cm。▼花は花弁はなく、長さ約1.5cm。

ミツマタ花

ミツマタ花

ミツマタ花

▼花は直径約8mm。▼花の縦断面、萼筒入口に長い雄しべ4本、内部に短い雄しべ4本と雌しべがある。▼雌しべの基部に子房がある。

ミツマタ花

ミツマタ花

ミツマタ花

▼雌しべ、子房合わせて長さ約1cm。▼子房の上部に毛がある。▼雌しべの柱頭に毛がある。

ミツマタ雌しべ

ミツマタ子房

ミツマタ柱頭

▼冬芽は披針形。▼葉痕は半円形、維管束痕は1個。

ミツマタ冬芽

ミツマタ葉痕

ミツマタ葉痕

ミツマタ枝

ミツマタ

ミツマタ

ミツマタ




2009年3月8日 鹿島

ミツマタ花

ミツマタ花

ミツマタ

▼2005年4月2日 八雲

ミツマタ花

ミツマタ花

ミツマタ

▼枝は3叉する。

ミツマタ枝

ミツマタ

▼2003年11月6日 蕾 平田市▼枝が三つ又になってでる。

ミツマタ蕾

ミツマタ葉

ミツマタ

▼2005年11月26日 蕾 八雲

ミツマタ

ミツマタ

▼2012年6月11日 果実 八雲▼果実には萼筒が宿存する。▼果実は長さ約1cm。

ミツマタ果実

ミツマタ果実

ミツマタ果実

▼果実には毛がある。▼果実の中に1個の核がある。▼核は紡錘形で、長さ約5mm。

ミツマタ核

ミツマタ核

ミツマタ

ミツマタ

ミツマタ

ミツマタ

▼2008年4月27日 果実 東忌部▼果実は萼筒に包まれている。

ミツマタ果実

ミツマタ果実

ミツマタ新芽

▼2007年7月28日 幼木 八雲

ミツマタ葉

ミツマタ葉裏面

ミツマタ枝

ミツマタ

ミツマタ

▼2010年4月25日 芽吹き 東忌部

ミツマタ芽吹き

ミツマタ芽吹き

ミツマタ

▼2008年3月8日 冬芽 八雲

ミツマタ冬芽

ミツマタ葉痕

▼2006年3月5日 冬芽 八雲

ミツマタ冬芽

ミツマタ葉痕



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑

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