多年草。 北海道〜九州の日当りのよい湿地に生える。地下には新旧2個の球茎があり、茎は3稜形で直立して高さ40〜80cm、無毛。葉は線形、長さ5〜20cm、幅3〜6mm、先は次第に細長く尖る。花は直立した穂状花序を作って開き淡黄緑色を帯びる。上萼片は円心形で長さ約4mm、側萼片2個はいちじるしく下側が張り出し、半切腎形で長さ約5mm、幅約6mm、花時には反転する。花弁は扁3角形で長さは上萼片とほぼ等しく、前縁下部は凸出してずい柱に圧着する。唇弁は長さ約2cm、裂片は線形、側裂片は先にわずかに微歯があり、やや斜上して開出し十字形となる。踞は長さ約15mm、細くて先は急に膨らむ。花期は7〜9月。(原色日本植物図鑑) 学名は、Habenaria sagittifera ラン科ミズトンボ属 |
▼2017年9月4日 玉湯 | ▼葯の先端に粘着体がある。 | |
▼蕾。 | ||
▼2013年9月19日 玉湯 | ||
▼花は長さ約2.5cm。 | ||
▼花のつくり。 | ▼若い果実。 | |
▼果実は長さ約1.8cm。 | ▼果実の横断面。 | ▼果実の縦断面。 |
▼未熟な種子。 | ||
▼2010年9月1日 東忌部 | ▼唇弁は十字形になる。 | |
▼距の先端は球状に膨らむ。 | ||
▼葉は線形で茎の下半部に数個つく。 | ||
▼2013年10月21日 果実 玉湯 | ||
▼果実は長さ約2cm。 | ▼小さな種子が多数入っている。 | |
▼種子は長さ約0.6mm。 | ||
▼2012年10月29日 花後 玉湯 | ||
▼2005年9月18日 花後 東忌部 | ||