多年草 本州(新潟県〜中国地方の日本海側)の草地、林縁、落葉広葉樹林内などに生える。根茎は短く密に叢生し、大株になる。基部の鞘はやや長く暗栗褐色。葉は有花茎と同長または長くなり、幅2〜3mm。有花茎は高さ30〜50cm。頂小穂は雄性、線柱形で長さ2〜3.5cm、幅2mm、褐色。側小穂は2〜4個、やや離れてつき、雌性、細円柱形で直立し、長さ1〜3cm、下方のものには柄がある。苞は有鞘、葉身は小穂と同長またはやや短い。雌鱗片は栗褐色、倒卵形で長さ2〜3mm、円頭で凸端。果胞は長さ約3mm、有脈で有毛、短い嘴があり、口部は2小歯となる。果実は長さ約2mm、頂部は環状の付属体となる。柱頭は3岐。果期は4〜6月。(日本のスゲ) 学名は、 Carex stenostachys カヤツリグサ科スゲ属ヌカスゲ節 |
▼2014年5月1日 乃白 | ▼頂小穂は雄性、側小穂は雌性。 | |
▼側小穂は離れて3個程度つく。 | ▼雌小穂 | ▼雄小穂は長さ約2cm、雌小穂は1cm。 |
▼雄小穂。 | ▼雌小穂。 | ▼柱頭は3岐。 |
▼果胞と雌鱗片。鱗片は栗褐色。 | ▼果胞は長さ約3mm。 | ▼果胞は有毛で、口部は2歯がある。 |
▼雌鱗片は長さ約2.5mm、短い芒がある。 | ▼未熟な果実、長さ約1.5mm。 | ▼果実の頂部に付属体がある。 |
▼苞は有鞘。 | ▼葉の幅は約2mm。 | |
▼2014年4月19日 東出雲 | ||
▼先端は雄小穂。 | ▼雄小穂は長さ約2cm。 | ▼側小穂は雌性、長さ約1.4cm。 |
▼未熟な果胞と雌鱗片。 | ▼果胞は長さ約2.5mm、鱗片は約2mm。 | |
▼雌鱗片の先は円頭で凸端。 | ▼柱頭は3岐し、果胞には毛が密生する。 | |
▼果胞の口部は2歯がある。 | ▼未熟な果実は長さ約1.4mm、付属体がある。 | |
▼側小穂は離れてつく。 | ||
▼花茎は長さ約32cm。 | ||
▼2014年5月4日 八雲 | ||
▼雄鱗片、ほとんど芒はない。 | ||
▼果胞は長さ約3mm、柱頭は3岐する。 | ▼雌鱗片は短い芒がある | |
▼雌鱗片は長さ約2mm。 | ▼果胞の口部は2歯がある。 | |
▼果実は長さ約1.5mm、付属体がつく。 | ||
▼苞は有鞘。 | ||
▼葉の幅は約1.5mm。 | ||
▼2008年4月20日 八雲 | ||
▼果胞鱗片の先端は短く尖る。 | ▼果胞には毛がある。 | |