多年草 オギとススキの雑種。ススキ似で芒なく、基毛長く軟弱である。(千葉県植物誌) 花期は8〜9月。 学名は、Miscanthus x ogiformis イネ科ススキ属 |
徳島県立博物館の茨木靖様から次のようにメールをもらった。「あくまで写真での判断と言うことになりますが、オギでもススキでもない、オギススキの可能性が高いかと思います。オギとススキは稀に交雑し、オギススキと呼ばれます。通常オギススキはオギのような花序を持ち、小穂に芒があります。また花序は、赤紫になることは無く、白い穂をもっています。花序の色が紫色になるのも通常のオギでは無い事ですので、交雑の結果この様になっていると考えるのが適切と思います。このため、典型的なものではありません。ただし、雑種ですので、いろいろなパターンのものがあります。」 「通常オギススキは、オギのような花序を持ち、小穂に芒があります。お送りいただいたものは、全く芒が見られず、小穂の形状はオギに近いと思います。ただ、オギとは小穂の毛の長さや質が異なるように思います。」 |
▼2015年10月3日 西長江 | ▼花序が赤紫色を帯びている。 | |
▼花序は長さ約20cm。 | ||
▼小穂は長花柄と短花柄が双生する。短花柄は長さ約2mm、長花柄は長さ約4.5mm。 | ▼小穂は長さ約4.5mm。 | |
▼小穂の基部の毛は長さ約8mm。 | ▼第1苞穎は縁に長毛があり、第2苞穎は上部にのみ短毛がある。 | |
▼第2苞穎の縁の長毛。 | ▼透明な薄膜質の護穎がある。 | ▼子房に張り付いた小さな内穎がある。 |
▼葉の縁には上向きの小刺がある。 | ▼葉は幅約3cm。 | |
▼葉の裏面。 | ▼葉舌は毛状になる。 | ▼上部の葉鞘や茎は無毛、節に毛がある。 |
▼茎は株を作らず単生している。 | ▼花序は高さ約2m。 | |