つる性多年草 北海道〜九州の山野にごくふつうに生える。根茎は肥厚して、ひげ根があり、苦味が強く食べられない。葉は互生し、長さ、幅とも5〜12cmの円心形〜三角状心形で、先は長くとがる。葉柄は長さ3〜7cmで、基部に珠芽(むかご)はつかない。雌雄異株。雄花序は葉腋から直立し、淡緑色の小さな花をつける。雄花の花被片6個は平開し、完全な雄しべが6個ある。雌花序は垂れ下がる。さく果は上向きにつき、3個の翼がある。種子は長さ4〜5mmの楕円形で、片側にだけ長楕円形の翼がある。花期は7〜8月。(野に咲く花) 学名は、Dioscorea tokoro ヤマノイモ科ヤマノイモ属 ヤマノイモのさく果は下向きにつき円形となる。カエデドコロのさく果は上向きにつき、種子の全周に翼がある。葉柄基部に小さな突起がある。 似た花の区別 |
▼2018年7月17日 雄花(雄株) 上本庄 | ▼花被片6個が平開する。 | |
▼雄花は直径約5mm、花柄は約2mm。 | ▼雄しべが6個ある。 | |
▼2018年7月17日 雌花(雌株) 上本庄 | ▼雌花の下部には細長い子房がつく。 | |
▼花被片は6個、平開する。 | ▼柱頭は3裂し、退化した雄しべがある。 | ▼雌花は直径約5mm、子房は長さ7mm。 |
▼2004年7月4日 鹿島 雌花序(雌株)は下垂する。 | ▼雄花序(雄株)は直立する。 | |
▼2005年7月17日 八雲 雄花(雄株) | ▼本種は葉柄基部に突起がない。 | |
▼雌花(雌株) | ||
2007年8月19日 雌花(雌株) 北山 | 果実は上向きにつく。 | 雄花。 |
▼2004年7月19日 雌花(雌株) 東出雲 | ▼雄花(雄株) | |
▼2015年11月12日 果実 島根 | ▼果実は楕円形で、上向きにつく。 | |
▼果実は3個の翼があり、長さ約1.8cm。 | ▼果実の横断面、3室あり種子が入る。 | |
▼果実の1室に2個の種子がある。 | ▼種子は翼を含めて長さ8〜12mm。 | ▼種子の片側に翼がある。 |
▼2013年1月7日 果実 東出雲 | ▼果実は楕円形で、上向きにつく。 | ▼果実は3室に分かれ、2個ずつ種子がある。 |
▼果実は長さ約1.8cm。 | ▼種子の片側に翼がある。 | ▼種子は、翼を含めて長さ約1.5cm。 |
▼種子の縦断面。 | ||
▼2010年4月17日 果実の翼は楕円形 八雲 | ▼果実は裂けて種子を出す。 | ▼種子の片側に翼がある。 |
▼2008年7月5日 大きな葉もある。 鹿島山 | ▼葉の長さ17.5cm。 | |
2009年10月24日 虫えい(ヤマノイモツルフクレフシ) 大草 | ||