1年草または短命な多年草 南アメリカ原産。本州以南に古くから帰化していたと思われ、市街地だけでなく、河川敷、畑地、林縁などに普通に見られる。茎は直立するが、越冬した大きな株では基部が倒伏し、長さ2〜3mに達する。葉は卵形で全縁または波状の鋸歯があり、下面全体に細毛を密生する。花序は5〜8花をつけ、花数が多くなると基部の小花柄1〜2個は離れてつき、花序はやや総状となる。花冠は白色ときに紫色を帯び、直径8〜12mm、5深裂し、裂片は基部近くまで切れ込み、幅が狭い。果実はほぼ球形で、直径7〜10mm、やや光沢があり、果皮は黒く熟すが、完熟するまでは果肉は緑色で、60〜120種子を入れ、4〜10個の白色球状の顆粒を含む。種子は淡黄褐色で小さく、長さ1〜1.3mm。花冠が大きく、花序がやや総状になるために在来のイヌホオズキと混同されるが、イヌホオズキは花冠がやや浅く切れ込み、裂片の幅が広いこと、果実にまったく光沢がないこと、種子が長さ約2mmあること、果肉中に白色球状の顆粒を含まないことで区別できる。花期は8〜12月。(日本帰化植物写真図鑑) 学名は、Solanum nigrescens ナス科ナス属 種子の大きさと1果中に入っている数 オオイヌホオズキ :1.0−1.3mm、60〜120個、球状顆粒4〜10個 イヌホオズキ :2mm 、30〜60個 、球状顆粒 なし アメリカイヌホオズキ :1.0〜1.3mm、60〜120個、球状顆粒4〜10個 テリミノイヌホオズキ :1.5〜1.8mm、 、球状顆粒1〜4個 カンザシイヌホオズキ :1.5〜1.8mm、 、球状顆粒 なし イヌホオズキの仲間 |
▼2005年9月3日 西忌部 | ▼あまり輝きのない実 | |
▼種子と球状顆粒 | ||
2004年10月30日 佐草 | ||
花の色はアメリカイヌホオズキを思わせるが、花が7個程度と多い。散状花序から外れて花柄がつく。 | ||
▼種子 95個 | ▼球状顆粒 4個 | |
▼2005年10月1日 高さが約2m 佐草 | ||