多年草 本州〜九州の川岸や林縁に生える非常に大型の植物。茎は太く中空で高さ1〜3m、上部で枝分かれする。葉は大きく2〜3回3出羽状複葉。小葉は長楕円形で、粗い鋸歯があり、先端は 鋭く尖る。裂片の基部は羽軸に流れてつく。葉柄は袋状に大きく膨らむ。花序は大型の複散形花序で、白い小さな花を多数つける。近縁のサンインヨロイグサに似るが、花期が早く、さらに大型で。小葉の数が多く、細長く、鋸歯が粗くて鋭いこと、小花序の数が少なく30個以下であることなどで区別できる。別名オオシシウド。花期は7〜8月。(広島の山野草) 学名は、Angelica dahurica セリ科シシウド属 シシウドでは分果の背溝下の油管が1〜4個だがヨロイグサとエゾノヨロイグサ群では1〜2個、ヨロイグサの花序は数個の線形被針形の小総苞を持つがシシウドとエゾノヨロイグサ群では小総苞を欠くかまたは1~2個、ヨロイグサでは葉の頂裂片が2~8cm と小さいなどといった特徴によって区別される(山崎 1989,Ohba 1999).(四国産ヨロイグサの標本を見いだす) |
▼2012年7月28日 美保関 | ||
▼小総苞がある。 | ▼総苞はない。 | ▼若い果実 |
▼2011年7月18日 鹿島 | ▼少総苞片がある。 | |
▼裏面脈上に突起状の短毛がある。 | ||
▼2004年7月4日 鹿島 | ||
▼2014年8月12日 果実 秋鹿 | ▼果実は2個の分果が合わさっている。 | |
▼果実は長さ約8mm。 | ▼果実は長さ約9mm。 | ▼合わさった分果を分けた。 |
▼果実の背面には3個の隆起線がある。 | ▼果実の合生面(腹面)。 | ▼果実の横断面。種子の両側に翼がある |
▼果実の背面に3個の隆起線がある。 | ||
2▼015年8月1日 果実 鹿島 | ▼道路脇に倒れていたもの。 | |
▼果実は長さ約1cm、2個が合わさっている。 | ▼2個を分けたもの、合生面。 | ▼果実の背面、3個の隆起線がある。 |
▼果実の横断面。 | ||
▼小葉は先端が尖り、鋭い鋸歯がある。 | ||
▼2014年6月1日 美保関 | ||
▼2012年6月14日 美保関 | ▼小葉は幅が狭く、尖っている。 | |
▼2015年5月2日 美保関 | ||
▼2009年3月8日 鹿島 | ||
▼2018年7月10日 広瀬 | ▼小葉が細く、鋸歯が鋭い。 | |