越年草 ヨーロッパから西アジアにかけての原産。観賞用に栽培もされるが、ヨーロッパ、南北アメリカ、中近東、オーストラリア、アジアなどに広く分布している。全体に軟らかい軟毛を布き、茎は基部で分岐して横に50cmほどに広がる。葉は羽状複葉で対生、小葉は細裂する。葉腋に長い花序を出し、直径5mmほどの淡紅〜白色の5弁花を数個散生する。果実は長さ3〜5cmの嘴状となる。花期は春。(日本帰化植物写真図鑑) 学名は、Erodium cicutarium フウロソウ科オランダフウロ属 よく似た花にジャコウオランダフウロ(Erodium moschatum)があり葉は羽状複葉で小葉が浅裂、オランダフウロの萼の先端は突起がありその先に1〜2本の刺毛があるが、ジャコウオランダフウロには刺毛がない。 またツノミオランダフウロ(Erodium botrys ナガミオランダフウロ)は葉が羽状に深裂し果実が8〜12cmと長くなる。 |
▼2016年6月14日 東出雲 | ▼花が数個ずつつく。 | |
▼花は直径約8mm。 | ▼萼の先に棒状突起があり2個の刺毛がある。 | |
▼基部で分岐して広がる。 | ||
▼幼植物。 | ||
▼2016年5月31日 果実 東出雲 | ▼果実には長い嘴がある。左は若い果実。 | |
▼若い果実は嘴が伸びていない。 | ▼嘴は長さ約3.5cm。 | |
▼萼の先端は突起があり、刺毛がある。 | ▼刺毛は1〜2本ある。 | |
▼萼に腺毛がある。 | ▼萼の中に5個の分果がある。 | ▼分果は長さ約4.5mm。 |
▼白毛が密生する。 | ▼分果の腹面。 | ▼分果の頂部に円形の凹みがある。 |
▼頂部の2個の円形の凹み。 | ▼分果頂部の凹み。 | |
▼凹みの拡大、腺点らしきものは不明。 | ▼分果の中の種子。 | ▼種子の背面、長さ約3mm。 |
▼種子の腹面、表面は無毛。 | ▼中央部に膨らみがある。 | ▼乾燥して分果の嘴部分が捩れて飛ばされる。 |
▼花柄に腺毛がある。 | ▼茎葉は対生してつく。 | ▼茎葉は長さ約4cm、小葉は細深裂する。 |
▼開出した毛と腺毛が多い。 | ▼葉に腺毛がある。 | ▼葉の裏面も毛が多い。 |
▼茎には開出した毛と腺毛がある。 | ▼茎の腺毛。 | |
▼苞葉。 | ||
▼2018年4月15日 若い果実 東出雲 | ▼萼の先端に2本の刺毛がある。 | |
▼2017年4月3日 若い果実 東出雲 | ||
▼2018年4月22日 東出雲 | ||
▼2017年3月11日 ロゼット葉 東出雲 | ||
▼葉の両面に軟毛が多い。 | ||
▼2021年2月6日 ロゼット葉 東出雲 | ||
もう花が咲いているものがあった。 | ||