落葉つる性木本 東海地方以西〜九州の山地の林縁に生える。蛇紋岩地にも生える。樹皮は褐色。縦の筋がある。葉は互生。葉身は長さ幅ともに4〜7cmの三角状卵形。ふちには先が小突起になる波状の浅い鋸歯がある。基部は浅いハート形。表面は主脈に短毛がある。裏面は脈腋に赤褐色のクモ毛がある。葉柄は長さ1.5〜4cm。雌雄別株。葉と対生して長さ4〜6cmの小形の円錐状花序を出し、黄緑色の小さな花をつける。果実は液果。直径約6mmの球形で、黒く熟す。甘くて美味。種子は茶褐色で長さ4mmほど。別名オトコブドウ。花期は5〜6月。 冬芽は長さ1〜3mmの卵状三角形。(樹に咲く花) 学名は、Vitis saccharifera ブドウ科ブドウ属 ブドウ属は巻きひげが2節出て1節出ないを繰り返す。 近似種のサンカクヅルは葉が三角状で薄く光沢がなく、縁辺の鋸歯は歯牙状。 |
▼2018年5月21日 雌花(雌株) 宍道 | ▼花弁は帽子を脱ぐようにとれる。 | ▼花弁がとれ、雄しべが伸びている。 |
▼子房と花柱は長さ約3mm。 | ▼雄しべがとれた子房。 | ▼花弁をかぶった蕾。 |
▼鋸歯は波状で、先端に突起がある。 | ||
▼2014年5月17日 雄花 宍道 | ▼雄しべは5個、萼は浅い杯状。 | ▼雄しべは長さ約4mm。 |
▼蕾は先端が合着した花弁に包まれている。 | ▼花弁は開花時雄しべに持上げられ落ちる。 | ▼脱げ落ちた花弁。 |
▼葉の表面は光沢がある。 | ▼葉の葉身は長さ約8cm。 | |
▼縁には波状の鋸歯がある。 | ▼裏面は光沢がある。 | ▼裏面の脈腋に毛叢がある。 |
▼鋸歯の比較。 | ||
▼2013年5月13日 雌花 東出雲 | ||
▼表面は光沢がある。 | ||
▼鋸歯が丸くなる。 | ▼裏面は光沢がある。 | |
▼2015年8月8日 果実 宍道 | ||
▼果実は直径約8mm。 | ▼種子は4個あった。長さ3.5〜4mm。 | |
▼長さ約4mm。 | ||
▼2009年8月22日 若い果実 大東 | ▼葉には光沢がある。 | |
▼鋸歯の背が丸くなる。 | ||
▼2012年7月8日 若い果実 宍道 | ||
▼鋸歯が丸くなる。 | ▼裏面は光沢がある。 | |
▼2015年6月10日 若い果実 宍道 | ||
▼若い果実は直径約7mm。 | ▼果実の縦断面。 | ▼長さ約3mmの種子が4個あった。 |
▼葉には光沢がある。 | ||
▼2010年6月6日 若い果実 玉湯 | ||
▼2009年6月14日 若い果実 宍道 | ▼去年の実の残骸 | |
▼葉裏は光沢がある。 | ||
▼2008年5月4日 蕾 玉湯 | ▼鋸歯は波状で先端が小突起になる。 | |
▼巻きひげは出る出る出ないを繰り返す。 | ||
▼2011年5月14日 蕾 宍道 | ||
▼2005年5月3日 蕾 東忌部 | ▼鋸歯が丸くなる。 | |
▼2008年5月17日 蕾 東持田 | ||