多年草 北海道〜琉球の日当りのよい湿地に生える。根茎は短くはう。茎は直立し高さ0.3〜0.6(〜1)m、縮れた毛を密生し、上部で斜上する短い枝を分ける。葉は対生し、ほとんど無柄、ふつう披針形で基部から3行脈が目立つが、しばしば基部で3深裂〜全裂するために6枚の葉が輪生するように見えることもあり、長さ6〜12cm、幅は0.5〜2(〜2.5)cm、両面に縮れ毛が多く、裏面の脈上には伏毛と開出する短毛を生じ、ふつう裏面に腺点がある。頭花は茎や枝の先に頂端が円みをおびた密な散房状に集まってつき、総苞は長さ4〜6mm、総苞片は約10個あってふつう鋭頭、背面には軟毛が多い。小花は淡紅紫色で長さ3.5〜4.5mm。そう果は長さ2〜3mm、冠毛は白色で長さ4〜6mm、突起がほかの種に比べて長いためやや羽毛状になる。 花期は8〜10月。(日本の野生植物) 学名は、Eupatorium lindleyanum var. lindleyanum キク科ヒヨドリバナ属 |
▼2013年9月26日 東出雲 | ▼筒状花の先は5裂し、花柱は2裂する。 | |
▼頭花は5個の筒状花からなる。 | ▼5個の筒状花。 | ▼頭状花は長さ約3.5mm、冠毛は長さ約3mm。 |
▼中部の葉は3深裂するものがあり、無柄。 | ▼下部の葉は裂けていない。 | ▼3深裂した葉と裂けていない葉。 |
▼葉は長さ約10cm。 | ▼裏面には腺点がある。 | |
▼茎には縮れた毛がある。 | ▼中部以下では対生するが、上部では互生するものがある。 | |
▼2011年11月4日 新庄 | ▼筒状花から2分岐した花柱が伸びる。 | ▼頭花は5個の筒状花からなる。 |
▼葉裏には腺点がある。 | ||
▼2009年8月24日 玉湯 | ||
▼2005年9月24日 玉湯 | ||
▼葉は3深裂し、無柄で対生する。 | ||
▼2005年10月9日 佐草 | ||
▼2009年9月26日 筒状花は5裂し、花柱が2分岐 西忌部 | ||
▼2013年10月21日 果実と冠毛 玉湯 | ||
▼冠毛は長さ約3.5mm、果実は約2.5mm。 | ||
▼果実の表面に腺点がある。 | ||
▼冠毛には上向きの刺がある。 | ||