オオアブラギリ(大油桐)

落葉高木
中国原産。各地で栽培されるが、アブラギリほど多くはない。野生化している。高さ10〜12mになる。樹皮は灰褐色でなめらか。小さな皮目がある。枝は太くて無毛。はじめ緑色でのちに暗褐色になる。葉は互生。葉身は長さ20cmほどの卵形〜広卵形。先はとがり、基部はハート形。ふちは全縁。上部が浅く3裂するものもある。裏面全体に黄褐色の細毛がある。葉身の基部表側に柄のない腺が2個ある。葉柄は長い。雌雄同株。枝先に円錐花序をだし、白い花をつける。雄花序には雄花が多数つき、まれに雌花が混じることがある。雌花は単生または少数。花弁は5〜10個、基部には褐紫色の筋がある。子房は楕円形。花柱は3〜5個あり、先は2裂する。果実は堅果。直径3〜4.5cmの球形で溝はなく、先端が急にとがる。10〜11月に熟すが、裂開しない。中には種子が4〜5個入っている。種子は長さ約2.5cm。花期は5月。別名 シナアブラギリ
冬芽の頂芽は大きく発達し、側芽は小さい。頂芽は卵形で長さ8〜12mm、4〜6個の芽鱗がある。葉痕は円形で大きく、左右に托葉痕がある。(樹に咲く花)
学名は、Aleurites fordii
トウダイグサ科アブラギリ属
似た花にアブラギリがあり、葉身基部の腺に柄がある。



▼2010年5月22日 雄花 玉湯▼花は直径約4cm、紫褐色の筋が入る。

オオアブラギリ雄花

オオアブラギリ雄花

オオアブラギリ雄花

▼雄花の雄しべは長短2段につく。▼雌花▼雌しべの柱頭は3個あり中裂する。

オオアブラギリ雄花

オオアブラギリ雌花

オオアブラギリ雌花

▼幼果。▼葉身の基部に柄のない腺が1対ある。

オオアブラギリ雌花

オオアブラギリ果実

オオアブラギリ葉

▼葉は裂けないものが多い。

オオアブラギリ葉

オオアブラギリ

オオアブラギリ




▼2012年12月14日 果実 玉湯▼果実は先が尖り、直径約4.2cm。▼種子は4個あった。

オオアブラギリ果実

オオアブラギリ果実

オオアブラギリ果実

▼種子は長さ約2.5cm。

オオアブラギリ種子

オオアブラギリ種子

オオアブラギリ

▼2007年8月26日 若い果実 玉湯▼果実は球形、溝はなく先が尖る。

オオアブラギリ果実

オオアブラギリ果実

オオアブラギリ葉

▼柄のない蜜腺がある。

オオアブラギリ蜜腺

オオアブラギリ蜜腺

オオアブラギリ

▼2007年7月28日 若い果実 八雲▼果実は球形で、先が尖る。

オオアブラギリ果実

オオアブラギリ果実

オオアブラギリ葉

▼葉は浅く3裂するものもある。

オオアブラギリ葉

オオアブラギリ

▼2006年9月2日 葉身基部に一対の蜜腺。 八雲

オオアブラギリ蜜腺

▼2006年5月21日 八雲

オオアブラギリ葉

オオアブラギリ葉

オオアブラギリ樹皮

オオアブラギリ

▼2010年11月17日 黄葉 西谷

オオアブラギリ黄葉

オオアブラギリ蜜腺

オオアブラギリ黄葉

オオアブラギリ

▼2008年3月2日 冬芽 玉湯

オオアブラギリ冬芽

オオアブラギリ冬芽

オオアブラギリ冬芽葉痕

オオアブラギリ葉痕

オオアブラギリ葉痕

オオアブラギリ葉痕



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑