シロネ(白根)

多年草
北海道〜九州の湿地に生える。茎は太い匍匐する白い地下茎から直立して分枝せず、高さ80〜120cm、四角。葉は広披針形〜挟長楕円形で、長さ8〜14cm、幅1.5〜4cm、鋭尖頭、基部は短い葉柄に流れ、縁に鋸歯があり、かたくて光沢があり、上面は無毛。小苞は長さ約2mmで萼より少し短い。萼は花時長さ2〜2.5mm、果時には4〜5mm、裂片は鋭く刺状にとがる。花冠は白色で長さ4〜5mm。分果は広いくさび形、長さ1.5〜2mm、先端は平らかでやや円みをおびる。花期は8〜10月。
 シロネの基準型は茎が節に毛があるほかは無毛で、葉の下面も無毛だが、ケシロネ(f. hirtus)は茎の節間や葉の下面に長毛があり、また葉の幅がやや狭い傾向がある。(日本の野生植物)
学名は、Lycopus lucidus
シソ科シロネ属



▼2013年8月21日 大井▼花冠の内部に毛がある。▼2裂した柱頭が花冠から長く出る長花柱花。

シロネ花

シロネ花

シロネ花

▼花冠は萼を含めて長さ約5mm。▼花冠は直径約3mm。

シロネ花

シロネ花

シロネ萼

▼花序柄は短く多数の花がつく。▼萼は長さ約2.5mm、裂片の先は鋭く尖る。▼萼の中に未熟な4分果がある。

シロネ萼

シロネ萼

シロネ萼

▼葉は長さ約8cm。▼短毛がある。

シロネ葉

シロネ葉

シロネ葉

▼脈上に毛がある。

シロネ葉裏面

シロネ葉裏面

シロネ葉裏面

▼茎に上向きの曲がった毛がまばらにある。▼節に毛がある。▼葉腋ごとに花がつく。

シロネ茎

シロネ茎

シロネ

シロネ




▼2009年9月21日 宍道

シロネ花

シロネ

シロネ

▼地下の白い根茎が名前の由来とされる。

シロネ根茎

シロネ

▼2009年9月13日 玉湯▼萼裂片が刺状に鋭く尖る。

シロネ花

シロネ花

シロネ花

シロネ

シロネ

▼2008年8月24日 玉湯▼茎は太く1cm位ある。節には毛がある。

シロネ花

シロネ花

シロネ茎

▼葉裏には腺点がめだち、脈に毛がある。

シロネ葉

シロネ葉裏面

シロネ葉

シロネ

シロネ

▼2013年11月16日 大井▼果実の落ちたあとの萼。

シロネ萼

シロネ萼

シロネ萼

▼萼は長さ約3mm。

シロネ萼

シロネ

シロネ

▼2010年7月31日 西忌部

シロネ

シロネ

シロネ

シロネ

▼2012年6月25日 玉湯

シロネ

シロネ

シロネ

▼2011年6月15日 乃木福富▼節が黒くなる。

シロネ

シロネ

シロネ

▼2009年4月19日 新芽 玉湯

シロネ

シロネ



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