越年草 バルカン半島あたりの原産。明治年間に花卉として渡来した。現在でも栽培されるが、道ばたや空き地にしばしば逸出している。全体に白色の綿毛を布き、茎は中空で密に分岐して直立し、高さ1mほどになる。葉は線形から披針形、株の基部のものは奇数羽状に深裂し、茎につく葉はほぼ線形、ともに不規則な鈎状の鋸歯がある。葉は無柄で互生し、中肋は茎に流れて低い翼となる。茎の先端に直径5cmほどの筒状花のみからなる頭状花をつける。外側の小花は直径1cmほどで雌・雄ずいを欠き、中心の小花は花冠より長い雌・雄ずいを持つ。花色は野生種では濃青紫色であるが、栽培種では白、桃、赤色など多様。総苞片の縁は乾質の鋭鋸歯となる。そう果には白色の冠毛がある。花期は春〜夏。(日本帰化植物写真図鑑) 学名は、Centaurea cyanus キク科ヤグルマギク属 |
▼2012年6月25日 玉湯 | ▼中心部の花は雄しべと雌しべがある。 | ▼外周の花は雄しべと雌しべがない。 |
▼総苞片には鋸歯がある。 | 蕾。 | |