多年草 北海道西南部〜九州の林床から林縁、または低地の湿った石垣などにも生育する。茎の基部は多少ふくらみ、花後に楕円状で有毛の珠芽ができる。走出枝はない。根出葉は長さ2〜7cmで、軟毛がまばらに生える柄があり、葉身は円腎計で、長さ5〜20mm、幅8〜30mm、基部は心形、縁には7〜11個の浅くて先端が平らな鋸歯があり、両面とも無毛またはわずかに軟毛がある。花茎は高さ10〜20cm、基部に開出する白毛を散生し、1〜2葉を互生する。茎葉は長柄があり、円腎形〜卵円形で、基部は浅心形〜切形、縁に浅い平らな鋸歯がある。花序はふつう6〜10花を密につけ、径2〜3cm、苞は緑色で卵形、基部は切形またはくさび形。花は径4〜5mm、ほぼ無柄。萼裂片は緑色で基部は黄色を帯び、倒卵形で長さ1.3mm位、花時には平開するが花後には直立する。花盤は緑黄色、雄蕊は(2〜)4〜8個で、長さ0.5mm位。裂開直前の葯は黄色、子房は下位で、黄緑色をおび、花柱はきわめて短く花時には斜開し、果時には水平となる。種子は卵状楕円形で、長さ0.6mm位、1稜があり、平滑であるが顕微鏡下で見える微細な乳頭状突起を密生する。花期は3〜4月。(日本の野生植物) 学名は、Chrysosplenium japonicum ユキノシタ科ネコノメソウ属 |
▼2015年3月2日 雄しべが4個ある。 宍道 | ▼葉は互生し、毛が多い。 | |
▼2013年4月1日 八雲 | ▼萼は幅約4mm。 | |
▼雄しべが8個、雌しべが2個ある。 | ▼雌しべ。 | |
▼雌しべ。 | ▼未熟な果実。 | ▼雌しべが残っている。 |
▼未熟な果実を包む萼は幅約4mm。 | ▼果実の縦断面。 | ▼未熟な種子。 |
▼未熟な種子は長さ約0.4mm。 | ▼茎に長い毛がある。 | |
▼2011年3月12日 八雲 | ||
▼2009年3月8日 鹿島 | ||
▼2005年3月19日 枕木山 | ▼毛が多く、葉が互生する。 | |
▼2007年2月25日 八雲 | ▼雄しべが8本見える。 | |
▼2015年4月26日 珠芽 八雲 | ▼花茎の根際に珠芽ができる。 | |
▼大きな珠芽は長さ約5mm。 | ▼珠芽には毛が多い。 | |
▼2013年4月13日 果実 玉湯 | ▼裂開した果実と未裂開の若い果実。 | ▼裂開した果実。 |
▼未裂開の若い果実。 | ▼萼に包まれた果実、幅約6×長さ5mm。 | ▼萼を一部除いたころ。 |
▼若い果実の果皮を除くと種子が多数ある。 | ▼裂開した果実の縦断面。 | |
▼種子は管で果皮とつながっており、雨滴により管が切れて飛ばされる。 | ||
▼種子は長さ約0.7mm。 | ▼種子の表面には微細な突起がある。 | |
▼種子表面の微細な突起。 | ||
▼2012年4月14日 果実 八雲 | ||
▼裂開前の果実。 | ||
▼2010年4月17日 果実 八雲 | ||
▼2004年3月28日 果実 城山公園 | ||
▼2004年3月21日 玉湯 | ||
▼2009年2月15日 蕾 玉湯 | ||
▼2007年3月17日 幼葉 八雲 | ||