野草の閉鎖花


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閉鎖花(へいさか)とは、花冠の一部もしくは全体が開かず、自家受粉してしまう現象のことです。わが国では,牧野富太郎博士により11科14属19種がリストアップされているそうです。有名なのはスミレやホトケノザがあげられます。また地中に閉鎖花をつけるものもあります。

地上に閉鎖花をつける植物 スミレの類、ホトケノザ、センボンヤリ、キッコウハグマ、フタリシズカ、ツリフネソウ、ミヤマカタバミ、キキョウソウなど

地中に閉鎖花をつける植物 マルバツユクサ、ミゾソバ、ヤブマメなど

イトツメクサ  イヌコハコベ  キッコウハグマ  センボンヤリ  タツナミソウ  ナガバタチツボスミレ  ハマツメクサ  ヒナキキョウソウ  ヒメスミレ  ヒメハギ  フタリシズカ  ホトケノザ  ミゾソバ  ミヤマカタバミ 

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イトツメクサ

4月21日
イトツメクサ
萼が開かない閉鎖花が多い。

イヌコハコベ

3月11日
イヌコハコベ
萼が開かない閉鎖花がある。

キッコウハグマ

11月13日
キッコウハグマ
普通は白い花をつけるが、閉鎖花を結ぶことも多い。

センボンヤリ

11月23日
センボンヤリ
春にはタンポポに似た白い花をつけるが、秋には高さ30〜60cmの花茎をのばし、先端に閉鎖花を1個つける。

タツナミソウ

10月22日
タツナミソウ
秋になると閉鎖花をつけ、花を開かず種子ができているようです。

ナガバタチツボスミレ

5月19日
ナガバタチツボスミレ
閉鎖花は開放花の短い開花期が終わってから、秋にかけてつくられ、つぼみがふくらまないうちに受粉して果実となる。開放花と違って花柄は短い。

ハマツメクサ

4月15日
ハマツメクサ
萼が開かない閉鎖花がある。

ヒナキキョウソウ

6月2日
ヒナキキョウソウ
茎頂の1花が開放花で、多くの花が閉鎖花となる。

ヒメスミレ

5月19日
ヒメスミレ
閉鎖花は開放花の短い開花期が終わってから、秋にかけてつくられ、つぼみがふくらまないうちに受粉して果実となる。

ヒメハギ

9月20日
ヒメハギ
花期を過ぎると蕾は開かず、閉鎖花となって結実する。

フタリシズカ

7月23日
フタリシズカ
夏から秋にかけて茎の下部の節から閉鎖花をつけた細い花序をだす。

ホトケノザ

3月11日
ホトケノザ
ふつうの花より小さく、蕾のまま結実する閉鎖花が多数まじる。

ミゾソバ

11月13日
ミゾソバ
水の流れが激しい沢や湿原では、地中に枝を伸ばし、先端に閉鎖花をつけるものがある。

ミヤマカタバミ

6月24日
ミヤマカタバミ
花が終わると、閉鎖花を出して果実をつくる。

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