多年草 北海道〜屋久島分布しているが、中部地方以北の低山に個体数が多く、西日本の低地では少ない。日当たりのよい二次林の林縁や道ばた、畑の土手などを好む。花の色は鮮やかな紅紫色が多いが、青みの強いもの淡い色など、変化が多い。全体に毛が多く、特に距や子房、果実などに毛があるのが特徴。しかし地域によっては側弁の基部以外は無毛のものもある。一方、茎や葉、側弁に毛のあるコスミレもあるので注意が必要。草丈は5〜10cm。花は直径1.5cm前後で、側弁の基部に毛が密生する。花弁の基部が閉じぎみに咲き、花内部はほとんど見えない。コスミレは基部からよく開く。またアカネスミレは距が細長く、先が細くなるのに対し、コスミレの距は太くてぼってりしている。花期の葉の葉身は長さ2〜5cmで、さじ形から長三角形、長卵形と変化が多い。ふつう微毛が生え、両面とも明るい緑色。裏面が紫色を帯びるものもある。葉柄にはほとんど翼がないが、上面にわずかに翼があるものもある。花期は4月上旬〜5月上旬。(日本のスミレ) 学名は、Viola phalacrocarpa スミレ科スミレ属 スミレの分類 |
▼2017年5月2日 西忌部 | ▼側弁は有毛。 | |
▼距は細長く、毛がある。 | ▼花柄や萼に毛がある。 | ▼花は直径約1.3cm。 |
▼花柱と子房。 | ▼子房に毛がある。 | ▼葉は長卵形。 |
▼葉身は長さ約4.5cm。 | ▼葉の表面に毛がある。 | |
▼葉の裏面の葉脈に毛が多い。 | ||
▼2019年4月28日 西忌部 | ||
▼花柄や葉に毛が多い。 | ||