常緑低木 北海道西南部〜本州日本海側、四国の落葉広葉樹林の林床に生える。イヌガヤの変種で、多雪地の環境に適応した匍匐型の樹形になる。幹の下部は地面をはい、先端は斜上する。高さは2〜3m。この性質は太平洋側で植えてもあらわれる。葉はイヌガヤより小さく、長さ2.5〜3.5cm、幅2.5〜3mmの線形。表面は暗緑色。裏面は白い気孔帯が目立つ。両面とも主脈がはっきりしている。にぎってもそれほど痛くない。雌雄別株。種子は長さ2〜2.5cmの楕円形。はじめ茶色で、翌年の9〜10月に茶色から熟すと紅色に熟し、白い粉をかぶる。外種皮はやわらかく、ヤニくさいが、甘みがあり食べられる。花期は3〜4月。 学名は、Cephalotaxus harringtonia var. nana イチイ科イヌガヤ属 よく似た木にカヤ、チャボガヤがあるが、葉先に触れると痛く、葉裏の気孔帯の幅が狭い。 |
▼2013年4月18日 雌花 枕木 | ||
▼2012年4月10日 蕾(雌花) 枕木 | ||
▼去年の種子 | ||
▼2007年4月8日 雄花 枕木 | ||
▼2015年7月29日 種子 島根 | ▼種子は長さ約2cm。 | |
▼2012年6月5日 去年の種子 枕木山 | ▼今年の若い種子 | |
▼葉裏の気孔帯 | ||
▼2006年8月19日 種子 美保関 | ▼今年できた幼果 | |
▼2007年12月23日 冬芽 東持田 | ▼雌花の蕾 | ▼幼果 |
▼2006年3月5日 八雲 | ||
▼葉の比較 | ||
▼2006年11月25日 雄花の蕾 佐草 | ||
▼2004年1月18日 朝日山 | ||
▼2006年5月4日 大山 | ||