落葉低木 北海道〜九州の山野の林縁にふつうに見られる。よく分枝して、高さ2〜4mになる。暖地では冬も葉が落ちないことがある。樹皮は灰白色〜灰褐色。丸い皮目がある。若枝には細毛がある。短枝が発達する。幹には所々に枯れた枝が刺状に残る。葉は対生。葉身は長さ2〜7cm、幅7〜20mmの長楕円形で全縁。先はとがらず、まるみを帯び、基部はくさび形。質は薄く、光沢はない。表面は無毛。裏面は主脈上に毛があるものから無毛のものまである。葉柄は長さ1〜2mm。新枝の先に長さ2〜4cmの総状花序をだし、白い小さい花をつける。花冠は長さ7〜9mmの筒状漏斗形で、先は4裂する。裂片は短く長さ約3mm。雄しべは2個、葯は花筒から少しつきでる。雌しべは短い。萼は低い4歯があり、短毛が生える。果実は長さ6〜7mm、直径5〜6mmの広楕円状球形で10〜12月に紫黒色に熟す。種子は長さ約6mm。花期は5〜6月。 冬芽は卵形で先はややとがり、長さ2〜3mm。芽鱗は3〜4対あり、淡褐色〜褐色。頂芽が発達しないことが多い。葉痕は半円形で隆起する。髄は細い。(樹に咲く花) 学名は、Ligustrum obtusifolium モクセイ科イボタノキ属 |
▼2019年5月21日 鹿島町 | ▼葯だけが花筒から少し出る。 | |
▼花は長さ約9mm。 | ||
▼雄しべは2個、雌しべは短い。 | ▼雌しべは長さ約4mm。 | |
▼雌しべの柱頭。 | ▼葉は平面的につき、葉柄は短い。 | |
▼2011年6月1日 玉湯 | ▼葯だけが花筒から少し出る。 | ▼花序の基部では枝を分ける。 |
▼葉身は3〜6cm、葉柄は短く約2mm。 | ||
▼裏面主脈上に毛がある。 | ▼若い枝には細毛がある。 | ▼幹に枯れ枝が刺状に残る。 |
▼2006年6月3日 平成 | ||
▼2005年5月21日 玉湯 | ▼葉先が尖るものがある。 | |
▼2012年12月29日 果実 東忌部 | ||
▼果実は長さ約1cm。 | ▼果実は長さ約9mm。 | ▼果実の横断面、種子が2個のもの。 |
▼果実の横断面、種子が1個のもの。 | ▼種子は長さ約7mm。 | ▼短枝の冬芽。 |
▼2012年12月3日 果実 八雲 | ||
▼果実は長さ約9mm。 | ▼果実の横断面、種子が1個入っている。 | |
▼果実の縦断面。 | ▼種子は長さ約8mm。 | |
▼2005年11月5日 果実 島根 | ||
▼2010年11月6日 果実 荘成 | ||
▼2010年8月13日 果実 宍道 | ||
▼2007年5月3日 葉の尖ったもの。 佐草 | ||
▼2008年5月4日 蕾 玉湯 | ||
▼2010年3月20日 冬芽 玉湯 | ||
▼枯れ枝が棘状に残り、十字対生する。 | ||
▼2008年3月2日 冬芽 玉湯 | ||