つる性常緑低木 関東地方以西〜沖縄の海岸や沿海地、丘陵などの林内や林縁、崖のふちなどに生える。ほかの樹木に寄りかかるようにして長くのび、高さ2〜3mになる。樹皮は灰黒色。丸い皮目があり、縦に細長い浅い割れ目ができる。枝は鈍い稜があり、赤褐色の鱗状毛が密生する。小枝は下向きにのび、これで他の樹木にからみつく。葉は互生。葉身は長さ4〜8cm、幅2.5〜3.5cmの長楕円形または卵状長楕円形。表面にははじめ銀色の鱗状毛があるが、のちに落ちて無毛になる。裏面はふつう赤褐色の鱗状毛が密生するが、ときに銀色の鱗状毛が密生し、赤褐色の鱗状毛がまじるものがある。幹が太くなり、他の木に高く登ってから花をつけるようになる。若い木は花が咲かない。葉腋に淡褐色の花が数個垂れ下がってつく。萼筒は細く。長さ4〜6mm、基部に向かってしだいに細くなる。萼筒と萼片の外面には赤褐色の鱗状毛が密生する。花柄は長さ3〜7mm、赤褐色の鱗状毛がある。果実は偽果。長さ1.5cmほどの長楕円形で、4月に赤く熟す。花期は10〜11月。(樹に咲く花) 学名は、Elaeagnus glabra グミ科グミ属 |
▼2011年10月26日 宍道 | ||
▼葉表はほとんど無毛。 | ▼裏面は赤褐色の鱗状毛が密生する。 | |
▼葉裏の鱗状毛。 | ▼枝に刺がある。 | |
▼ナワシログミとの花の違い。ツルグミの萼筒が細い。 | ||
▼2005年11月12日 浜乃木 | ||
v葉裏 | ||
▼2006年4月22日 果実 浜乃木 | ||
▼2008年3月29日 果実 八雲 | ▼裏面には赤褐色の鱗状毛が密生する。 | |
▼2015年3月17日 若い果実 法吉 | ||
▼果実は長さ約1.5cm。 | ▼果実の表面の鱗状毛。 | ▼未熟な種子。 |
▼葉は長さ約5cm、表面は無毛。 | ▼葉の裏面は赤褐色、鱗状毛が密生する。 | |
▼鱗状毛の拡大。 | ||
▼2013年3月16日 若い果実 東持田 | ||
▼若い果実は長さ約9mm、 ▼萼片、萼筒は長さ約8mm。 | ▼果実の鱗状毛。 | |
▼葉は長さ約6cm、表面は無毛。 | ▼葉の裏面は赤褐色。 | ▼鱗状毛が密生する。 |
▼鱗状毛の拡大。 | ||
▼2010年2月21日 冬芽 玉湯 | ▼枝が逆向き(下向き)に伸びることで他物にひっかかる。 逆枝 | |
▼2007年1月21日 冬芽 運動公園 | ||
葉の裏面が白っぽく、雑種なのかもしれない。ナワシログミとの雑種にウラギンツルグミというものがある。 | ||
▼2013年3月4日 八雲 | ▼裏面が白っぽい。 | |
v裏面の鱗状毛。 | ||
▼枝の鱗状毛。 | ▼上はナワシログミの葉。 | |
左がツルグミ、右がナワシログミ。中央は葉先は尖るが、少し裏に巻く感じもある。裏の色合いは右のナワシログミに似る。ナワシログミとツルグミの雑種にウラギンツルグミ(別名マルバツルグミ)というのがあるようなのだが、詳細が不明。 |
▼2005年11月12日 ツルグミ | ▼2008年3月2日 下段のもの。玉湯 | ▼ナワシログミ |
▼2010年3月20日 変わったツルグミ。 ツルグミのようだが、葉裏が白っぽい。刺が多い。玉湯 | ||
▼2008年3月2日 変わったツルグミ。 ツルグミのようだが、葉裏が白っぽい。刺が多い。玉湯 | ||