稲荷山〜釣鉾山〜馬見山 |
2016年5月21日(土) | 稲荷山〜釣鉾山〜馬見山 |
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今日は、美保関町の稲荷山、釣鉾山、馬見山を歩いてみようと思います。 山でエビガライチゴの花を見たら、どれも花弁が開いていない。時間的に花弁が閉じたのかと思ったが、ナワシロイチゴと同様に、花弁は開かず雌しべが受粉後に花弁が落ちて雄しべが現れてくるのだろう。 コマユミの花と思って見ていたら、枝に狭いながら板状の翼がついていました。ふだん見ているコマユミは、枝に稜はあるものの翼状のものはついていないので、これはニシキギの範疇ではないだろうか。 一昨年道路脇で見たヒメフウロを再度見ようと同じ場所へ行ってみると、以前とは違ってたくさんの株が生えており、また違う場所にも広がっていました。一昨年に見た時には葯が黄色で悩まされましたが、今年見ると葯は赤色をしていました。多くの花を見ていませんが、一昨年は7月以降に見ているので、季節により違ってくることもあるのでしょうか。 フランスギクの舌状花を詳しく見てみると、子房の上部に長さ1.5mmほどの鱗片のようなものがついています。ここは普通冠毛がつく場所なので、冠毛の変化したものかもしれません。(よく調べるとノースポールギクでした。) 美保関へ向かう県道から左折し法田方面に入り、坂を上がり詰めると法田峠があります。この峠の東側の小高い場所に赤い鳥居があり、この先に頂上にある稲荷社への参道が続いています。斜面を上がるとすぐに細いやせ尾根があり、その先樹林の中を進むとまた尾根道があります。参道として地元で使われているため、道は管理されているようで、踏み跡はしっかりしていて迷うことはないでしょう。 途中でシダの多い場所もありますが、歩くのに支障はありませんでした。諸喰峠方面に向かうと思われる分岐がありますが、ここを左折して上へと上がります。ここには左折する方向にテープが巻いてあり、注意していれば間違わないでしょう。 急な斜面をつづら折りに上がっていくと、斜面を横断する細い道を通りますが、右側は急な斜面となっているのでちょっと注意が必要です。ここを過ぎて斜面を上がると、稲荷社のある頂上に到着します。社の後ろに四等三角点(253.5m)がありました。 法田に向かって道を下ると、道の正面に三角形の山が見えてきます。これが次に向かう釣鉾山です。 法田の港の入口に公民館があり、その前を通って港の反対側まで行くと、左側に大きな岩があり、その手前から左に入る道があります。この道を少し入ると、左側に折れ畑へと続いています。畑に上がるとすぐに右へと折れて、草むらを進み、樹木に沿って左へ上がっていく。このあたりも草が多く、擬木の階段が隠れている。何箇所か擬木の階段があるが、最後の階段は延々と続き285段もあり、途中で息を継がなければ上がれませんでした。頂上には小さな「七類港釣鉾山燈台」があります。周囲は木々があり、ほとんど眺望はありません。木々の切れ間から、高尾山や七類港がわずかに見えるだけでした。頂上に上ってすぐ右の草むらに四等三角点(114.9m)がありました。 法田から東へ向かって海岸沿いに諸喰地区に進むと、家並みの上に馬見山が見えてきました。この山は登山について全く情報がないので、諸喰地区から海岸沿いに先へ進んで峠のあたりから尾根を上がってみようと思っていました。坂道を上がっていると、右手の山へ向かって道があるような場所がありました。入ってみると植林地があり、作業用の道でしょうか、踏み跡が上に延びていました。取り敢えずこの道を入ってみることにしました。 踏み跡は斜面を上り、尾根から上に続いていましたが、植林地が終わると道が途絶え、直進は茨などの藪となって進めませんでした。しばらく周りを見てみましたが、上に上がるような踏み跡は見つからないので、植林地の際を右へと回ってみました。上に向かっては急な斜面がありますが、藪とはなっていないので、木々につかまって上がることにしました。 木々の茂った山の中は、下木も少なく、歩くことにあまり支障はありませんが、道なき山をとにかく高い方へと登っていきました。頂上附近は狭いながら平坦な地形が続いていました。小さな木が多くあり、枝をナタで切りながら、最高地点らしい場所を歩けるところまで歩いてみました。馬見山頂上(203m)付近も木々が茂り、眺望は全くありませんでした。 下りは同じルートを通る予定でしたが、途中から左へずれて尾根をはずれて下ってしまいました。斜面は転げ落ちそうなほど急になり、下木や下草も多く、ついには進むこともできなくなってしまいました。しかたなく、少し緩やかな場所まで引き返すことにしましたが、カラスザンショウの幼木が多く、滑りそうになって思わず手で掴んで、ひどいめに遭いました。右へと斜面を回ると、下り斜面も緩やかになり、そこから下がって行くと植林地に出てきました。そこもまだ上がってきたルートからは左へずれているので、右へと回っていくとやっと元のルートにたどり着き、道路に下りることができました。 馬見山頂上へはほとんど上がる人もいないようで、頂上付近にテープも踏み跡も全く見あたりませんでした。峠まで上がってから、尾根に取り付いたほうが登りやすかったのかとも思いましたが、今回は時間切れとなって、ここまでとしました。 |
乃白 ハコネウツギ |
上本庄 ナワシロイチゴ(幼果) |
美保関 エビガライチゴ |
美保関 ニシキギ |
美保関 ヒメフウロ |
美保関 ノースポールギク |
福浦から見た稲荷山 | 11:48 法田峠東側の鳥居から登る。 |
11:48 鳥居の奥に参道が続く。 |
11:52 斜面を上がる。 |
11:54 細い尾根道がある。 |
11:57 歩きやすい道を上がる。 |
11:59 尾根道を進む。 |
12:05 シダが多い場所がある。 |
12:08 諸喰への分岐を左折。 |
12:12 急斜面をトラバースする。 |
12:14 最後の斜面を上がる。 |
12:16 稲荷山頂上、稲荷社がある。 |
12:16 狐が2体置かれている。 |
12:17 社の奥に三角点がある。 |
四等三角点(253.5m)。 |
12:23 同じ道を下る。 |
12:47 鳥居まで下ってきた。 |
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法田の港へ下る。正面に釣鉾山が見える。 | 法田港から見た釣鉾山。 | 12:59 港を回った先の岩の脇から入る。 |
大きな岩の脇を入る。 | 13:00 少し進むと左手に畑への道がある。 |
13:00 畑へ上がったらすぐ、中央手前の低木の先を右折する。 |
13:00 右折したら草の中を樹木まで直進する。 |
13:01 樹木に沿って道がある。 |
13:02 草に隠れて擬木の階段がある。 |
13:04 上へ道が続く。 |
13:05 擬木の階段が何箇所かある。 |
13:08 最後の階段はずっと上まで続いている。 |
13:11 まだ階段が続く、この階段は285段あった。 |
13:14 頂上に到着。 |
灯台がある。 |
七類港釣鉾山燈台と銘板がある。 | 燈台の手前の草むらに三角点があった。 | 四等三角点(114.9m)。 |
樹木の切れ間から、高尾山や七類港が見える。 | 13:18 長い階段を下る。 |
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諸喰の手前から見た馬見山。 | 14:30 道路脇に山へ入る道があった。 |
14:30 植林地になっており、作業道のようだ。 |
14:33 尾根を進むが道が切れ、探しながら右へ回る。 |
14:43 急な斜面を木に掴まりながら上がる。 |
14:45 急な斜面を高い方へ向かう。 |
14:55 高い方へ上がる。 |
14:57 先に大きな岩が見える。 |
15:01 斜面が緩くなってきた。 |
15:17 頂上を過ぎたあたり。 |
15:18 頂上(203m)付近も木々に覆われ何も見えない。 |
15:50 植林地まで下りてきた。 |
15:51 上がってきた道に出会った。 |
15:53 道路まで下りた。 |
福浦 |